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正義とは?「検察側の罪人」は なんてこったい雫井脩介

2016年08月30日 | 詠む

「検察側の罪人」 雫井脩介 文藝春秋

法科大学院を経ての新司法試験に合格した新60期の新人たちから、話は始まる。ちょうど10年前の2007年だ。わたしが現在の弁護士事務所に入所したときだ。つぶさに法曹の崩壊をみてきたので感慨深い。

それに参考文献。郷原信郎市川寛大坪弘道三井環といった検事の本が並んでいる。いったいどんな展開なんだろうと興味しんしん。

こんな検事あるかよーとぷんぷんしながらも、事件は膨らんでいく。小説ゆえの「頭の体操」なのだった。

174 特捜検事 割り屋 目的をプログラミングされたロボット

180 家宅捜索のときに証拠を隠す アリバイの基になるのに

184 同じく有罪になりそうな物を盗んでおく あとで偽証拠に使えるかも 鴨居の上の万年筆と同じか

190 別件逮捕して余罪通級は勾留延長の理由に使うから、とっておく なんて狡いんだ

236 上司に命じられて、奴隷のような検事

296 をを! カミソリ弘中みたいな弁護士が出てくる すこし佐藤博史弁護士風味もミックスされてるか

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