「別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った」 宇都宮直子 中央公論新社
三國は敬体で喋っているが、短歌に嵌めるために常体にした。
初出は『婦人公論』連載の「拝啓、三國連太郎様」と「大きな声で、さようならと言う」を収録したもの。
母親ほどの年齢の女の強姦シーンを演るために、全ての歯を抜く役者魂。
ほとんど邦画を見ないので、釣り好きな爺さんシリーズ映画の印象が強かったが...。
「襤褸の旗」田中正造の役をやれるのは三國しかいないな、やはり。
------------ 備忘メモ ------------------
77 旧制中学に登校しない子どもを殴る父。母が庇うと母を殴る。
152 墨で「×」と大書された台本。
173 映画「異母兄弟」のために歯を全部抜く34歳。田中絹代の強姦シーンのため。
目次 : 破天荒な日々(ラーメンとメロンソーダ/ 美味しいごはん ほか)/ 「気遣い」をいくつか(むかしむかしの話/ 焼きいもをどうぞ ほか)/ 奥の深い話(下北沢、夜/ 健脚について ほか)/ 愛ではなかった(「欲しい」ので仕方がない/ 浮気のススメ ほか)