千恵子@詠む...................

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林眞須美死刑囚を描いた 映画「マミー」上映中!

2024年08月15日 | 

林眞須美死刑囚を描いた
映画「マミー」上映中!

日本赤軍じゃないと言ってた城崎勉さん。夕食時に食べ物をのどに詰まらせ、そのまま亡くなったと。刑務所の都合で、早い時間に食べさせるんだよね。享年七六。牢番は何しとるんじゃ。殺すなよ。

土本典昭監督の「パルチザン前史」の滝田修、埼玉県警の大捜査網を潜り抜け逃亡十年。その竹本信弘さん、八十年代に初めての接見体験、浦和拘置所に行ったよ。その後に、無実なのに獄中六年。この七月の逝去に合掌。

   ★   ★

和歌山カレー事件を扱ったTVドキュメンタリー番組に期待していた。しかし放送されない、「既に判決が確定している事件について、冤罪の可能性に言及する番組は放送できない」と上層部からストップが掛かった。

これを知り二村監督は、すぐさま和歌山行き夜行バスのチケットを取った。その後に何十回も乗ることになる。そして、この夏に映画が完成したのだ。

死刑囚の家族としての体験を綴った本を出版した長男は、仮名で登場。

当時の関係者の証言。間に挟まれる林眞須美さんの手紙の朗読。事件の再現場面映像。

あの頃は最先端とされた科学鑑定、理化学研究所の大型放射光施設スプリングエイト。しかし、その脆弱さ。クロス・チェックは行われなかった。足利事件DNAを思い出すね。錦の御旗。

ヒ素詐欺をした夫の、あけすけな語り。

林家に居候していた「無職男性三五歳」、二年間で十三回ヒ素や睡眠薬を飲まされた被害者としてマスコミに登場したひと。夫と長男は、連れ立って彼の家に向かう。それを写すカメラ。

長女が娘と無理心中する。さらに自宅から女子高生が遺体で発見されるという、痛ましい事件。

監督は事件主任検事、公判担当検事、特命捜査班(保険金詐欺)、和歌山県警捜査員、元朝日記者などを追って取材を続ける。

そして昨夏は和歌山県警東警察署の取調室。取材行為に対して被害届が出されたのだ。眞須美さんと同じ警察署での実体験。

公開一月前には、親族への誹謗中傷や嫌がらせが予想以上に受ける事態が発生。映像の一部を加工することになる。心無いひとが、なんと多いことか。

監督は取材中、何度もつぶやいた「誰が林眞須美を殺すのか?」

殺さない、殺させないと大声で言いたい。

★映画「マミー」二村真弘・監督 東風・配給
★「もう逃げない いままで黙っていた『家族』のこと。」林眞須美死刑囚長男・著 ビジネス社・刊

 

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