カンタカって、やっぱ劇作家なんだ-とゆ-のは...扠て置き。
新宿まで節約も兼ねて自転車で行きたかったが、夜の帰りが怖いので三密JRしかないか。
能書き類が長いので、詳しく知りたいひとは...ちきゅう座からの転載みてちょ。
3か月ぶりに定例研究会を開催します。テーマはこの間、私たちが直面していたコロナ感染危機と緊急事態宣言をどう見るかについてです。
この間のコロナウイルス(covid-19)の世界的な感染拡大は、これまで30年間続いた新自由主義レジームの破綻を示しているのではないか。これまで自由貿易主義のいわば最先端として、中国人観光客を先頭にグローバル・ツーリズムが奨励され、「インバウンド効果」が期待されてきたが、それが破綻してまるで準鎖国体制へと世界中が逆転を始めているかのようである。
新自由主義レジームの下で医療態勢や医療保険制度を切り崩してきた国ほど死者数が多いという結果が出ているのではないか。
また、感染爆発危機への対処として世界各国で(92か国?)緊急事態宣言が導入されている。こうした非常事態宣言の拡大を私たちはどう見るべきなのか。これはあくまでも危機回避のための一時的な措置なのか、それとも「新しい生活様式」をともなった新時代の幕開けなのか。これは「例外状態と生政治」の時代の本格的な到来なのか?
さらに、4月1日の安倍政権による「アベノマスク」配布(1世帯2枚!)の発表以来、露わになった安倍政権の危機管理無能力をどう見るべきか。補償なき休業要請=1億総自粛体制の到来により、自粛=休業しない商店や店舗に嫌がらせをする「自粛警察」が横行しているという。不安に駆られた順応主義者たちが、安倍政権の責任を追及するのではなく、無責任な休業要請に屈しない経営者を迫害しているという構図は実に見苦しい。
安倍政権の無能力により、専門家会議(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議)の情報発信力・影響力に注目が集まっている。そして専門家会議の決定や提言をめぐって様々な議論が始まっている。日本のPCR検査は足りているのかいないのか。実際のところ医療態勢は崩壊したのかしなかったのか。「発熱したら4日間は家にいろ」というメッセージは誤解なのか。これらをめぐる論争についてどう考えたら良いのか。
そして米国トランプ政権は、自国のコロナ感染拡大の責任を中国に転嫁する陰謀論を唱え始めた。中国も一歩もひかないだろう。この米中対立の激化はどこまで行くのか? またコロナ大不況はどこに行きつくのか?
こうした多くの論点を出し合って議論を深めていきたいと思います。
(注)この間の安倍政権と小池都政の無能ぶりを見ていると、私たちの健康・生命は極力私たちで守るしかないと痛感させられる日々です。定例研究会へのご参加に際しては、最大限の感染回避の努力をお願い致します。
テーマ:コロナウイルス危機と緊急事態宣言を考える
日 時:2020年6月22日(月)18:00開場、18:30開始
会 場:常圓寺(じょうえんじ・JR新宿駅西口下車徒歩6分 東京都新宿区西新宿7-12-5)
資料代:500円
提題者:菅孝行(劇作家・批評家)
中村勝己(イタリア現代思想・大学非常勤講師)
塩野谷恭輔(宗教学・東京大学大学院生)
イメージ画像 ソダーバーグ監督作品「コンテイジョン」