黄昏の街となつても遠近法揺るがぬままにセント・ポールは
前方は海、後方に山迫り小さな街のパースペクティヴ
パン、バター、紅茶と卵 同じもの食べ続けつつ私である
できごとを満載したる朝刊はきつちりたためばきれいに片付く
生年と没年は他人が記すこと 墓石掠めて飛ぶ海燕
(香川ヒサ perspective 柊書房)
*************************
ここにはあまり挙げなかったが、香川ヒサさんの歌には、海外の旅行詠が多い。
四首目のような、朝刊を別の見方をすれば、すべて片づくといった物の考え方が面白いし、この人の個性だと思う。発想の転換。才気煥発。
それに脳がゆすぶられる。
前方は海、後方に山迫り小さな街のパースペクティヴ
パン、バター、紅茶と卵 同じもの食べ続けつつ私である
できごとを満載したる朝刊はきつちりたためばきれいに片付く
生年と没年は他人が記すこと 墓石掠めて飛ぶ海燕
(香川ヒサ perspective 柊書房)
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ここにはあまり挙げなかったが、香川ヒサさんの歌には、海外の旅行詠が多い。
四首目のような、朝刊を別の見方をすれば、すべて片づくといった物の考え方が面白いし、この人の個性だと思う。発想の転換。才気煥発。
それに脳がゆすぶられる。