気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

近江

2005-08-04 17:05:37 | つれづれ
たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり
(河野裕子 桜森)

***************************

若いころ、夏にはよく琵琶湖に行ったものだ。
琵琶湖と言えば思い出すのが、この名歌。

酷暑の中、買い物に行く。レジで支払いを終って袋に詰めていて、ふと見ると河野裕子さんだ。テレビや雑誌で見るより小柄な人だった。最後に日傘をつかんで帰って行かれた。

どの口も「あつい」の形になっているペイヴメントは夏の復讐
(近藤かすみ)