031:盗
いまとなれば盗まれしものか君のため与へしものかわからぬ時間
032:乾電池
不機嫌な夫を替へたしもう鳴らぬラジオ乾電池替へしそののち
033:魚
魚偏の漢字ならびし湯呑みにて父に夕餉の茶を供へたり
034:背中
洗はれしことの稀なるこの背中白衣の人にあづけ伏しをり
035:禁
夫のため禁煙飴を買ふことに愛と依存はいくつあるのか
******************************
短歌を読むのに、現実に引き寄せる人とフィクションだと思う人がいる。現実とフィクションのほどよいブレンドがいいのだが、隠しても本音は出るし、言葉が現実を引き寄せることもある。言葉、ことば、コトバはむつかしい。
(きょうはスタバでお昼を食べた)
いまとなれば盗まれしものか君のため与へしものかわからぬ時間
032:乾電池
不機嫌な夫を替へたしもう鳴らぬラジオ乾電池替へしそののち
033:魚
魚偏の漢字ならびし湯呑みにて父に夕餉の茶を供へたり
034:背中
洗はれしことの稀なるこの背中白衣の人にあづけ伏しをり
035:禁
夫のため禁煙飴を買ふことに愛と依存はいくつあるのか
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短歌を読むのに、現実に引き寄せる人とフィクションだと思う人がいる。現実とフィクションのほどよいブレンドがいいのだが、隠しても本音は出るし、言葉が現実を引き寄せることもある。言葉、ことば、コトバはむつかしい。
(きょうはスタバでお昼を食べた)