気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

ぶどう

2005-08-11 21:52:22 | つれづれ
然ういへば今年はぶだう食はなんだくだものを食ふひまはなかつた

大地震予知出来たとてその日その時全員どこにおれと言うのか

<イチロー>がもし<一郎>であったならあんな大打者になれたであろうか

(奥村晃作 空と自動車)

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新現代歌人叢書の「空と自動車」を読みすすむ。
みながココロの底で、思いながら「こんなこと言ってどうする」ということがちゃんと短歌になっていることに感動を覚える。
奥村さんは犬派、小池さんは猫派、吉岡さんは兎派。

尚、奥村氏は第七歌集『男の眼』より新かなに転じておられる。