水陽炎めぐりにあふれ草苑のベンチはしまし春の揺籃
つくづくと読めばわが歌嘆き歌 うたはたましい落下する井戸
菜の花のはじけるようにぽくぽくと永井陽子は死んでしまえり
うつくしく闇はひらきて湧水の気泡のごとき蛍火ともす
入浴も着替えも忘れ眠りたり夢のなか咲く破れ水仙
(道浦母都子 花眼の記 本阿弥書店)
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図書館で見つけた道浦母都子の本を読む。歌日記ということで、2003年の一年間の日記と歌。
つくづくと読めばわが歌嘆き歌 うたはたましい落下する井戸
菜の花のはじけるようにぽくぽくと永井陽子は死んでしまえり
うつくしく闇はひらきて湧水の気泡のごとき蛍火ともす
入浴も着替えも忘れ眠りたり夢のなか咲く破れ水仙
(道浦母都子 花眼の記 本阿弥書店)
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図書館で見つけた道浦母都子の本を読む。歌日記ということで、2003年の一年間の日記と歌。