気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

ピカソ

2005-07-08 12:30:46 | つれづれ
コワレモノなのか壊れたものなのかどちらか分からぬままに扱ふ

くじ運の悪い奴から順番に消されてゆくが道理、しかしだ

あつちから視ればこつちもやはりこのピカソくらゐは歪んでゐよう

お子様はいつからそんなに偉いのかランチのうへに小旗は紙の

咲きたると同じ数まで散りゆかむそをいつとなく庭に見てゐし

(資延英樹 抒情装置)

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資延さんは、1957年生まれだからまだ40代。
がんばったらそれだけ良い結果が出るだろうと、願って生きてきたが、どうもそうでもないらしい。人生の折り返し点をすぎるころ、なんとなく損してるような気になっておられるような・・・私も同じだ。
題詠マラソン、資延さんもそろそろ走りだされた。こちらも、ペースを保ってなんとかせんならん。

金太郎飴と呼ばれていつまでも金太郎の顔してゐる世過ぎ 
(近藤かすみ)