生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

資格受難・・・

2010年05月23日 22時38分48秒 | 資格
事業仕分人に「資格」が次々に叩かれている。

ただ、その叩く人々に十分な「資格」についてのビジョンがないため、魔女狩りのごとく、基本的に取り上げられたら最後、「廃止」や「縮減」といった結果となる。

私のスタンスとしては、実施団体が明確でない、わけのわからぬ民間資格は取得しないし、推奨もしない。なんでもかんでも受験することは、一方で資格商法といったアングラマネーを助長することにもなりかねない。すなわち、受験すること自体が無意識に反社会的勢力に加担していることとなるかもしれないのだ。

毎年多くの人々が資格商法にひっかかり、多くの金をつぎ込んだ挙句、弁護士法や税理士法等、諸法令で規制されている業務独占資格に抵触するようなことになったら悲惨である。

だからこそ、「国家が責任を持って資格を整理する」というのが私のかねてからの主張である。「なぜ、ブルーカラーの技能士が国家資格なのに、ホワイトカラーのビジネス・キャリア検定が公的資格なのか?」といいつづけていたところ、ビジネス・キャリア検定は事業仕分けで切り捨てられ、現状、1級が主催されない状況となっている・・・

イギリスで国家主導の下、NVQといった資格制度が構築され、業務におけるスキルの認証となり、雇用の流動化を実現しているのとはえらい違いである。

切捨てだけならサルでもできる。「業務独占資格」と「必置資格」以外の国家資格を廃止すればいいのだ。「中小企業診断士」や「情報処理技術者」「技能士」「技術士」等、名称独占資格が軒並み廃止となる。

でも・・・本当にそれでいいのか?

何か事業をやればコストがかかるのは当然であり、その必要なコストを認めず、一方的に切り捨てるのは信じがたい。ましてや、ビジネス・キャリア検定なんて、公的資格に昇格してまだ3年のこれからの資格なのに、切り捨ててどうするのか?

資格を切り捨てることで発生するコスト、例えば雇用の流動化が停滞することにより、教育給付金を出して失業者を訓練するといったものを始め、事業仕分けで廃止されたことによるコストは、一切考慮されていない。

そう、「面白ければよし。」ってことか?多くの国民が水戸黄門のごとく、独立行政法人や公益法人が悪代官役で、最後にやられることに快感を感じている。

無論、ムダは廃止すべきである。しかし、教育や資格のように、失業した人が、再就職するときに役に立つ可能性のあるものまで、バッサ、バッサと切り捨ててしまうことには抵抗感があるのだ。

多くの転職や再就職を指南する書籍において「資格・免許欄の空白は避けるよう」と指導されている。ホワイトカラーが業務において、その成果を示しやすい資格がビジネス・キャリア検定であった。

資格は民間にゆだねればいいという意見も一理あるが、そもそも、資格とは、皇帝や法王に勅許状や布告等を受け、その特権により発生したものである。公的な裏づけがなければ、その存在価値は半減する。あるいは、公的なものでないなら、それに準ずる機関により主催されることが、信頼性を担保する上でも必要である。

本来であれば、省庁横断型の機関が構築され、ローコストかつ集中的に資格制度の確立をはかり、企業や商工会議所、その他の団体も含めて、その資格の意義やレベル感あるいはニーズを把握して実現させていくべきなのであろう。それをないがしろにして、「廃止、廃止!」と叫んでいるところに、事業仕分けの限界を感じてしまう。


さて・・・

先般、放送大学で「裁判の話-比較の中の過去と現在」という講義を受けたのだが、その際、魔女狩りにあい、無実の中で火あぶり等処刑されていった人々の比率を教えていただいた。意外にも、半数にも満たない比率だったと記憶する。それと比べると、事業仕分けの方が過酷といえるかもしれない。

すべての事業が取り上げられるわけではない事業仕分け。しかし、取り上げられると、概ね「死」(あるいは拷問?)に値する状況に陥ってしまう・・・それを「魔女狩り以上の惨劇」というのは言いすぎであろうか・・・
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機構の小論文試験!

2010年05月23日 20時20分10秒 | 大学評価・学位授与機構
よくよく考えたら、機構の小論文試験まで、あと3週間であった!先だっても、機構の関連でメッセージを直接いただいたのだが、初めて受験される方は、どのような試験がでるのか不安だと思う。実際、私もそうでしたから。

過去問を見やすく掲示してみたいと思い、過去の記事を整理し、書いてみることとした。試験問題は持ち帰り不可な上、最初のころは、ブログに載せていいのかという戸惑いもあり、中途半端なものであるが、ちょっとは参考になると思います。ご参考にしてみてください。

※試験の分野と私が提出したレポートの内容が書かれています。


【文学/心理学分野】(2006年6月受験)「産業カウンセラーの現状と今後の課題」
問1:管理職がカウンセリング、メンタルヘルスケアを行う上で・・・
問2:産業カウンセラーがカウンセリングを行う上で守るべき・・・・


【経営学】(2006年12月受験)「ビジネス・キャリア制度の現状と今後の課題」
問1:OJTについて、企業、働く人それぞれのメリットとデメリット。
問2:ビジネスキャリア制度の必要性と普及しなかった理由。


【教育学】(2007年6月受験)「生涯学習に果たす大学通信教育の役割と今後の課題」
問1:大学通信教育は成功することもあれば、失敗することもあるが、成功するためのポイントを述べよ
問2:大学通信教育を進めていく上での課題と改善点を述べよ


【商学】(2007年12月受験)「新しい信用状統一規則と今後の課題」
問1:信用状取引の仕組みについて、「売買契約」から「手形代金決済」までを図に表し、説明せよ。
問2:信用状の法的性質について、一般の保証状と比較して内容を述べよ。


【社会科学】(2008年6月受験)「銀行員のための労働環境整備とコンプライアンス遵守の経営」
問1:「銀行にカウンセリング室を設置する」という内容に対して、どのような体制を構築し、どのような手当てを行っていくか。
問2:銀行における煩雑な業務とタイトな人員について、どのように課題を解消し、また、解消の実現可能性について自分の意見を述べよ。


【社会学】(2008年12月受験)「生涯学習社会の現状と今後の課題」
問1:生涯学習の対象の一類型として「退職者」がいるが、退職者が生涯学習を実施する背景とその理由を論ぜよ。
問2:資格の社会的意義と学歴についてその類似点と相違点を論ぜよ。


【学芸】(2009年6月)受験「技術大国日本における「トヨタ生産方式」についての考察」
問1:トヨタ生産方式の特質をフォード方式とを比較して簡潔に述べよ。
問2:トヨタ生産方式は一般企業においても適用可能な普遍的な方式だと考えられる。そのことについて、業種を超えて適用できるか。自動車産業以外の業種を取り上げ考察を加えよ。


【教養】(2009年12月受験)「日本の中の韓国・朝鮮文化」
問1:あなたは学修成果で渡来人のことについて、日本全国の事例を簡単に上げているが、特に興味を持った事例について日本の社会や文化に与えた影響を考察しなさい。
問2:今日の日本の韓国文化について、過去の韓国文化と比較してどのような違いがあるか答えなさい。また、そのようになった背景についても答えなさい。


このように、試験問題は自分の書いたレポート、あるいは、そのレポートを書いたなら知っていて当然であろう内容から出題されます。

上記の小論文試験は、ほとんどが私の書いたレポートの中から出題されていますが、例えば、【学芸】の試験では、レポートであげなかった「フォード方式」を知らないと、書けない内容となっています。しかし、トヨタ生産方式を学習した人なら、自動車の普及のきっかけとなったT型フォードの量産体制は知っていて当然の内容です。

出題者の知りたい点は2つだと私は思っています。1つは「本当にレポートを自分自身で作成したのか」ということ。もうひとつは「十分学習し、それが学士に相当しているか」ということ。その2点を証明できるような解答を小論文試験で書いていただければ、合格できると信じています。

がんばってください!

※というより、私も「経済学」の受験生だから「お互いがんばりましょう」ですね。
コメント (26)
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2,100日経過!

2010年05月23日 08時44分36秒 | アクセス
ブログをスタートして2,100日が経過した。

閲覧 1,317,334PV (平均627)
訪問 387,402IP (平均184)

実に多くの方々に来ていただき感謝しております。

特段、積極的な「セールスプロモーション」をかけているわけでもない上、「否定的な意見」や「生涯学習に消極的」な人をお断りしているのに、このように多く方々が訪れてくださることに、深く感激しております。

できれば毎日更新したいのですが、気分屋なので、ムラのある更新となっています。特に、100万件を超えてからは、ネタを強いて探すこともなくなったので、書くテーマが見つからない・・・

まあ、そんな感じなのですが、温かく見守ってやってくだされ。

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いやいやながら・・・「勉強」

2010年05月23日 05時00分09秒 | 語学
YouTubeを色々見ていたら、中国語の字幕に「勉強」というのがでいた。

日本語では「いやいややらされている」という内容のところだったので、辞書を引くと中国語の「勉強」の意味が3つ掲載されていた。(光生館:簡約現代中国語辞典 香坂順一編著)

勉強:mianqiang【形容詞】
①やっとのことである
②いやだがしかたがない。いやいやながら
③強引である。むりである。条件を満たしていない。

簡体字では「強」の字の「ム」のところが、「ロ」になるといった違いがあるものの、勉強が「いやいやながら」とか「むりである」といった意味だったとは、中検3級レベルの私には知るよしもなかった!

道理で・・・「勉強」は大変なわけである。というより、「勉強」が楽しくて楽しくて仕方がないって言う人は、「勉強」しているわけじゃないのだ!やっているものは意味の違う別物であろう(笑)。

まあ、そのまま読んでも「勉めを強いる」わけだから、いい意味ではないのは理解できる。「生涯勉強の部屋」ってしなくてよかったと、いまさらながら、ホッとしている。

といいながらも、「勉強」していないのは事実で、「いやいやながら」も、少しは学習を進めていかなければならないな・・・
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