最近、よく、芸能人が大学に合格するニュースが目に入る。
ただ、この合格2例は同じようで、ちょっと違っている。
「こりん星人」は通学制大学で入試を得て合格しているが、「ウルトラマン」は通信制大学で入試がない。つまり、「こりん星人」は入学したなら日々通学しなければならない。そして、入試があったので、入学を辞退したとすれば、ギリギリ不合格になった真面目に学んできた学生が浮かばれない。
一方、「ウルトラマン」は昨春に短大を卒業し、幼稚園教諭二種免許を取得。その後に保育士試験にも合格したそうだ。その流れで、私自身も一度入学を検討したことがある 「東京未来大学 通信教育課程 こども心理学部こども心理学科」に入学を決断されたそうだ。
社会人のリカレント教育や、リスキリングは大切なことであり、学ぶことの価値は、実地でやってきた自分自身も理解している。出世や転職のために学ぶのもいいだろうし、人間としての責務として学ぶのもいいだろう。「人間としての責務」というと仰々しいが、常々言っているように「百年間全人類が学びを放棄すれば人類は猿に逆戻りしてしまう」のである。今、人間としての繁栄や文化、技術に利便性や恩恵を受けている者は、未来の人々に、その叡智を伝承する責務があると思っている。
そのように思っているからこそ、「こりん星人」には、なんとか通学して欲しい。テレビの企画の絡みで、行くつもりもない大学を受験したのなら、在学生にも失礼だし、不合格になった受験生にも失礼である。受験は遊びではないんだから。
それにしても、「ウルトラマン」は凄いな~感心してしまう。私の理想とする社会人の学びを実現されている。実際、短大を卒業して、幼稚・保育の資格を取得されているのが立派。確か、資格を取得しようとしたら受験資格がないことが分かって、短大に入学されたと認識している。コツコツ学びを継続して、目標の資格をゲットする。なかなかできることじゃない。
「ウルトラマン」ほど一貫した学びでなくても、何か興味のあることを学ぶことは、後の人生を豊かにする。学びを「学位」や「資格」に変換して見える化しておくことは有益だが、まずは本を読むことだけでも十分だ。地域の生涯学習センターや公民館では廉価な講座やセミナーが開催されている。教室に行く時間がなければ、ネットで継続的に学ぶこともできる。
要はやる気。自分の持っている24時間を何に等価交換するかということだけ。その24時間の集積が人生。人生という時間を何に変えていくかが各人の責任。うかうかしていると、勝手に減っていく人生に、「強固な意志」を加えてやって、学ぶ時間を捻出する。簡単なようで難しいのだが。。。