報道ステーションで日大のニュースをやっている。
アメフトで日大のライバルだった関西学院大学の鳥内前監督が日大を非難している。私も同じ考え。ニュースの中で、場当たり的、迎合的な対応についても厳しく非難されているが、この日大の姿を見ると、本当「日大でなくてよかった!」と思えてならない。
学生ファーストとは言い難い日大の対応。大学本体に非難が及ばないように、アメフト部をトカゲの尻尾切りにしている。こんな大学に入っていたら、さぞかし、学生は蔑ろにされることだろう。
おかしな理事長が居座っている。学長、副学長も補助金の対価として生贄にされる大学。おかしな理事長の生贄作戦とはうらはらに、交付金はなしになってしまう悪循環。それでなくても追放された田中前理事長の後釜には、大学アドミニストレーションのプロを招聘しなければならないのに、客寄せパンダの理事長を招いたことが、この日大の悲劇の元凶だと気づくには遅すぎた。というか、理事長、どう見ても責任を取って辞職すべきだろう。これだけ世間を騒がせて、大学の品格を貶めているのに、何故に居座るのか?
日大アメフト部の廃部を見て私は思う。名門の運動部に3人ほど不良を送り込んで問題を起こせば、いとも簡単に伝統のある部を潰すことができるのだと。でも、同志社大学のアメフト部は4人で女性を襲って実刑判決だが、活動停止になったものの、廃部にはなっていないのだが・・・
そもそも、個人が犯した犯罪に対して、所属している部を廃部にすることが正義なのか?なら、入部する前に「保証人」をつけるとか、「保証金」を取るとかしないとやってられない。あるいは、民主主義のように、過半数の部員が賛成すれば、特定の部員を辞めさせるとか。アホらしいけど、日大がやっているのはその考え方を逆説的に見ただけ。そうしなかったから、一部の問題部員がのさばって部が廃部となったわけだから。
でも、アメフト部員の中には、日大で頑張って社会人になってもアメフトの選手で頑張ろうと思っていた学生もいただろうに。その学生の今後の人生を滅茶苦茶にした責任は誰がとるのだろう。そんなことも考えられない日大に入学しなくてよかったと心底思ってしまう。