読書冊数にこだわらなくなったので興味のある書籍だけをピンポイントで読んでいる。
傾向としては以下の分野を特に集中して読破している。
①生涯学習関連分野
②大学・大学院・学位関連分野
③メンタルヘルス・うつ病関連分野
④キャリア・人事・人材育成・HRM関連分野
⑤就職・転職・雇用関連分野
⑥労働法関連分野
⑦資格関連分野
⑧教育関連分野
⑨歴史関連分野
⑨その他(教養・雑学)関連分野
以上が主要10分野である。無論、①と②が包含されたり、③と⑥が並存したり、各分野は意外と密接に関連する。
もともとは「資格分野」のスペシャリストであったが、今は、セミプロレベルでしか知識はないかもしれない。昔は、資格の名前だけ聞けば「受験資格」「受験費用」「受験難易度」「試験日」等々、スラスラと言えたものだ。
テレビ東京の「テレビチャンピオン」という番組で、カケラの情報だけですべてを言い当てるマニアックな方々が出演しているが、「資格」について、私はそのレベルにあった。
愛読書が資格のガイドブックなのだから、そのレベルにあってしかるべきであろう。明星大学大学院に入学した際も、そのような資格の研究がしたいという願望があったのだが、ありがたき指導教官から指導を受け、「マニアの暇つぶし」から「アカデミックの入り口」にまで引き上げていただいた。
なんせ、資格の研究のつもりが、第一章、第二章で「生涯学習と生涯学習振興法」と「生涯学習振興法の問題点」を取り上げるわけですから。この部分では「資格」は一切触れずに淡々と述べていく・・・つらい作業であります(笑)。
そう、入学前に作成した研究計画書と全く違った最終成果物が出来上がりました!
知っている人も多いかもしれないが、知らない人も多いかもしれないので言っておくと、研究計画書がそのまま最終成果物になるとは限らない。先生によっては、「研究テーマ」を院生に提示して、それをやらせる人もいる。
産能のときも、最初は「成果主義」を入れてコンサルティングワークショップ(修士論文相当の研究)をやるつもりだったが、指導教官から「範囲が広くなりすぎるから絞るように」と、ドンドンやりたいと思っていたことが変化してしまった。
そして、最終的には「銀行における人的資源活用プラン-行員のスキル向上とモチベーション維持の施策-」となったわけです。成果主義なんて「一行たりとも」入っていません!
あまりに研究計画書に入れ込むと、指導教官が関連するテーマを選んでくれたにもかかわらず、拒否反応を起こしてしまうかもしれません。自分の研究が、アカデミックな観点から「修士論文不適格」であるにもかかわらず、「自分にはこの研究しかない」と思い込んでしまうわけです。
学部からあがっていれば、ある程度、先生の考え方がわかり、研究テーマが的外れになることはないのですが、社会人が取り組もうと考えていることは「勝手気まま」だから、指導教官からの大幅な手直しが入るわけです。ある程度、指導教官がわかる内容に修正しないと、指導教官も指導ができない・・・私の指導教官は教育法制に詳しいので、キックオフミーティングで「生涯学習振興法がいいでしょう」とアドバイスくださったのです。
「研究計画書が的外れなら大学院不合格にすればいいじゃないか!」と、立腹する方もいるかもしれませんが、研究計画書が完璧でない人を不合格にするなら、予備校に行かずに大学院を受験する社会人は、ほとんど不合格になってしまうでしょう。
その不完全な研究計画書の中から、センスのいいもの、あるいは文章がある程度まともに書けているものを上から合格させているに過ぎません。大幅な定員割れを回避するためにも、大学院は合格者を出さなくてはならない。かと言って、書けない社会人を合格させると、後の指導が大変であり、まずは「書ける人」が合格の最低基準となる。
「書くこと」ができれるなら、後は、テーマさえ与えれば、なんとか修士論文までたどり着くだろう・・・というのが基本スタンスなので、当初の研究計画書にこだわる必要はない。
明星も、武蔵野も、途中で「報告書」の提出があり、それが、「実際何をします?」という質問になっている。つまり、最初の研究計画書は、途中で変更となることを織り込んでおり、最終的な研究テーマを再提出することとなっているのだ。
「やりたいことは合格してから考えます」という研究計画書はダメだが、今考えている問題点をとりあえず研究計画書の形で提出し、約1年の院生生活で学んだことを踏まえ、改めて考えてみると、テーマが新しいものに変わりました!っていうのはありだし、実際、多くの学生が授業で得たヒントを元に、テーマを変更しているのだ。
あれ?・・・読書の傾向のつもりが、研究計画書にテーマが変わっていた。相変わらずの節操のない書きぶり、申し訳なく候。