先般、「大学院に行きたいと考えているので、アドバイス願います」と、このブログからメッセージ直接送信いただいた方がいた。
何を知りたいのかよくわからなかったし、メールアドレスがなかったので、連絡を取る方法もなかったのだが、ブログの中で述べることができる範囲でアドバイス?させていただきます。
1.受験準備
きっと、志願される方だから、受験案内に書いてあることはご理解いただいていると思うが、やはり、会社からの推薦状は必須と考えていただいた方がよい。本学は、独立・起業を応援するものではなく、企業の中でのリーダーを育成することがアドミッションポリシーである。私は、「推薦状が出せない理由書」提出で乗り切ったが、会社からの推薦状が原則必要なことを述べておきます。
2.筆記試験
試験は、たしか1時間半だったような気がします。問題は経営学の初歩的な問題が1問。試験問題の選択の余地なしです。会計でも、人的資源でもなし。私としては、全くわからない内容だったが書き綴りました。たしか、文字数も1200文字程度だったような記憶があります。
ちなみに、一般的に1200文字で述べよと書かれている場合、最も推奨される文字数は1200字ピッタリで書くことである。1200文字程度と書かれれば、できれば前後5%の範囲1140~1260文字で書くことをお勧めします。これは自分勝手な意見ですが、指定された文字数や発表時間で自分を表現することが、最低限MBAの必要スキルだと思っています。
また、私は勝手に、この筆記試験は最終成果物(最低4万字程度?)を書けるかどうかを判定する基準と考えています。ここで書けない人は、リカバーが難しいと思います。それでも、書けなければテーマから強引に自分の得意分野へ論理展開を図り、自分が書けることを証明しておいてください。
3.面接試験
資料や卒業論文などを持ち込んでいる人もいましたが、そんなものなくても自分と言う個性で勝負していただいていいと思います。ただ、本学は「レベルに達していないもの(あるいは見込みのない人)は、ムリして合格させない」という暗黙の基準があります。定員に大幅未達であっても、ドシドシ不合格を出します。筆記試験もそうですが、面接試験で発言できない人は不合格になるのではと推測しております。
MBA(今は、マネジメント大学院であり、MBAというのが憚られますが・・・)である以上、授業の中で発言していかないことには意味がないし、評価されない。授業では上場企業の代表者や役員レベルが登場するので、それに耐えうるだけのコミュニケーション能力が求められるわけです。あまり変なことを発言して欲しくないし、かと言って、授業で全く発言しないのも困る・・・その微妙な機微がわかって欲しい。
そして、私の場合だけかもしれませんが、授業に参加できるか、できないかが問われます。平日の19:00から遅刻なしで参加できるか、欠席なしで参加できるか・・・そういうチェックも入ります。
無論、研究計画書の内容を復唱させ、その内容について、どのように研究を続けていくか、そして、企業がそれをどこまでサポートしてくれるかも審査の対象となります。
4.授業
授業は遅刻・欠席厳禁です。私のときには「30分以上の遅刻は欠席扱い」「欠席は3回までで、それ以上は即不合格」「30分以内の遅刻は3回で遅刻1回にカウント」以上の制約がありました。これだけ明確に基準が決まっているのは他の社会人大学院ではあまりない制度です。また、成績も「全員に優」とかありません。「S」「A」「B」「C」等、評価は何%までという基準があって、他の大学院のように、これからの研究者としての履歴に傷を付けないな~んて配慮は一切なし。そもそも、研究者を育成するのが本学のポリシーではありませんから。
上場企業の寄附講座もありますが、それ以前に、経営コンサルタントの先生だと、ご自身の人脈で経営者を特別講義のゲストとして連れてこられます。凄い人がたくさんこられます。仕事の上では絶対会えないような方々と飲み会とかすることもあり、「肩書きに物怖じしない性格」が形成されます。雲の上の人でも、授業の中や飲み会では「対等」である。そのときに、自分の「地の力」というものが求められる。そのやりとりが、私にとってはとても楽しい。
また、経営コンサルタント等、実務家が多いのが本学の特徴であり、そういった意味では、実務に役立つこと、あるいはコンサルタント的な視点を学ぶことができます。
5.コンサルティングワークショップ
これが、最大の難関。他の授業は出席し続けて、ついていければ単位は概ね取得できるのですが、この授業はそれだけじゃダメ。他の大学院ならゼミというものですが、本学では、経営コンサルタントの視点で自社を分析し、改善案を提案することが、最後の関門として1年かけて学習します。指導教官のアドバイスや指示を受け、他のゼミ生から指摘をうけて、最終成果物を作り上げていきます。だから、会社の推薦状や協力がないと、「S」が取れない。私も、この科目、頑張りましたが、「B」でした。なんせ、会社の協力がなかったから・・・
一気に書き綴りましたが、この程度でいいかしら?もっと、突っ込んだ内容もあるのですが、公開することが憚られますので、2000字超ということでご容赦願います。
短大、大学と学習されてきたあなた様が、これからも生涯学習に努められること、また、大学院に合格されることを祈念しております。
何を知りたいのかよくわからなかったし、メールアドレスがなかったので、連絡を取る方法もなかったのだが、ブログの中で述べることができる範囲でアドバイス?させていただきます。
1.受験準備
きっと、志願される方だから、受験案内に書いてあることはご理解いただいていると思うが、やはり、会社からの推薦状は必須と考えていただいた方がよい。本学は、独立・起業を応援するものではなく、企業の中でのリーダーを育成することがアドミッションポリシーである。私は、「推薦状が出せない理由書」提出で乗り切ったが、会社からの推薦状が原則必要なことを述べておきます。
2.筆記試験
試験は、たしか1時間半だったような気がします。問題は経営学の初歩的な問題が1問。試験問題の選択の余地なしです。会計でも、人的資源でもなし。私としては、全くわからない内容だったが書き綴りました。たしか、文字数も1200文字程度だったような記憶があります。
ちなみに、一般的に1200文字で述べよと書かれている場合、最も推奨される文字数は1200字ピッタリで書くことである。1200文字程度と書かれれば、できれば前後5%の範囲1140~1260文字で書くことをお勧めします。これは自分勝手な意見ですが、指定された文字数や発表時間で自分を表現することが、最低限MBAの必要スキルだと思っています。
また、私は勝手に、この筆記試験は最終成果物(最低4万字程度?)を書けるかどうかを判定する基準と考えています。ここで書けない人は、リカバーが難しいと思います。それでも、書けなければテーマから強引に自分の得意分野へ論理展開を図り、自分が書けることを証明しておいてください。
3.面接試験
資料や卒業論文などを持ち込んでいる人もいましたが、そんなものなくても自分と言う個性で勝負していただいていいと思います。ただ、本学は「レベルに達していないもの(あるいは見込みのない人)は、ムリして合格させない」という暗黙の基準があります。定員に大幅未達であっても、ドシドシ不合格を出します。筆記試験もそうですが、面接試験で発言できない人は不合格になるのではと推測しております。
MBA(今は、マネジメント大学院であり、MBAというのが憚られますが・・・)である以上、授業の中で発言していかないことには意味がないし、評価されない。授業では上場企業の代表者や役員レベルが登場するので、それに耐えうるだけのコミュニケーション能力が求められるわけです。あまり変なことを発言して欲しくないし、かと言って、授業で全く発言しないのも困る・・・その微妙な機微がわかって欲しい。
そして、私の場合だけかもしれませんが、授業に参加できるか、できないかが問われます。平日の19:00から遅刻なしで参加できるか、欠席なしで参加できるか・・・そういうチェックも入ります。
無論、研究計画書の内容を復唱させ、その内容について、どのように研究を続けていくか、そして、企業がそれをどこまでサポートしてくれるかも審査の対象となります。
4.授業
授業は遅刻・欠席厳禁です。私のときには「30分以上の遅刻は欠席扱い」「欠席は3回までで、それ以上は即不合格」「30分以内の遅刻は3回で遅刻1回にカウント」以上の制約がありました。これだけ明確に基準が決まっているのは他の社会人大学院ではあまりない制度です。また、成績も「全員に優」とかありません。「S」「A」「B」「C」等、評価は何%までという基準があって、他の大学院のように、これからの研究者としての履歴に傷を付けないな~んて配慮は一切なし。そもそも、研究者を育成するのが本学のポリシーではありませんから。
上場企業の寄附講座もありますが、それ以前に、経営コンサルタントの先生だと、ご自身の人脈で経営者を特別講義のゲストとして連れてこられます。凄い人がたくさんこられます。仕事の上では絶対会えないような方々と飲み会とかすることもあり、「肩書きに物怖じしない性格」が形成されます。雲の上の人でも、授業の中や飲み会では「対等」である。そのときに、自分の「地の力」というものが求められる。そのやりとりが、私にとってはとても楽しい。
また、経営コンサルタント等、実務家が多いのが本学の特徴であり、そういった意味では、実務に役立つこと、あるいはコンサルタント的な視点を学ぶことができます。
5.コンサルティングワークショップ
これが、最大の難関。他の授業は出席し続けて、ついていければ単位は概ね取得できるのですが、この授業はそれだけじゃダメ。他の大学院ならゼミというものですが、本学では、経営コンサルタントの視点で自社を分析し、改善案を提案することが、最後の関門として1年かけて学習します。指導教官のアドバイスや指示を受け、他のゼミ生から指摘をうけて、最終成果物を作り上げていきます。だから、会社の推薦状や協力がないと、「S」が取れない。私も、この科目、頑張りましたが、「B」でした。なんせ、会社の協力がなかったから・・・
一気に書き綴りましたが、この程度でいいかしら?もっと、突っ込んだ内容もあるのですが、公開することが憚られますので、2000字超ということでご容赦願います。
短大、大学と学習されてきたあなた様が、これからも生涯学習に努められること、また、大学院に合格されることを祈念しております。