昨日、
名古屋のミッドランドスクエア5階ホールにて、「平成29年秋期合同入学説明会」が開催されていたのに、すっかり忘れていた!
大学通信教育を志す者にとって、大変、有意義な説明会。それを、こともあろうに忘れるとは・・・よほど、疲れていたのだろう。とはいえ、もう、放送大学に入学することが決定し、申し込みまでしたのだから、あえて、合同説明会に行く必要はないのだが。
ただ、あの空間の熱気というか、空気というか・・・そういうモチベーションの「気合」を感じることは非常に有益だと思っている。「今の自分ではダメだ」「何とか現状を変えたい」「新しい知識が欲しい」「学歴を更新したい」等々、各人の思いは様々であるが、一歩踏み出そうという気持ちが、私の心を揺さぶるのであろう。
しかし・・・入学説明会には参加したものの、入学までたどり着くのは一握り。時間が経つにつれ、モチベーションが収縮していくのである。残念なことに、「時間がない」とか「コストがかかる」とか「学習が難しい」とか「スクーリングに参加できない」とか、現実的なマイナスのスパイラルが発動し、膨らんだ夢が、風船のように、時間とともにしぼんでいってしまうのだ。
まあ、大体こんなところ。新しいことをやるのだから、マイナスを数えればキリがない。両手でも足りないくらい。にもかかわらず、そのマイナス要因に押しつぶされてしまって、結局のところ、入口の前で引き返してしまう・・・
「借金してまで入学する」とか「睡眠を放棄して学習する」といった暴挙はやめてほしいものの、入学説明会にまで来たのに、すべてにおいて消極扱いっていうのも、残念で仕方がない。
例えば・・・とある会社が、過去の資産の蓄積で経営してきたが、全く新規投資をせず、陳腐化し、時代に遅れてしまい破綻したとしたらどうだろう。その会社を憐れむ人は少ないと思う。人によっては「自業自得」というかもしれない。
でも、その「会社」を「自分」に置き換えてみてほしい。過去の学歴や、知識により採用され、給与をもらっている。しかし、自己への投資を怠れば、自分自身のスキルは陳腐化し、時代に乗り遅れ、相対的に市場価値は下がっていくだけ。勤務先が好調な時は、なんとかなるかもしれないが、ひとたび、経営が厳しくなると、リストラ要員になってしまうだろうし、ましてや会社が破綻すれば、再就職も困難だろう。で、そんなあなたを、憐れむ人は少ないし、人によっては「自業自得」というのである。
アルバイトならわからないが、正社員として給与をもらっているのなら、その中には、自分をスキルアップさせるための「教育費」や「研修費」も込みでもらっていると認識しなければならない。それを無視して、すべて消費してしまうと、悲劇の主人公になりかねない。最初に、「自己投資」部分の費用を差し引いてから消費やローン返済を考えないと、「資金の余裕がありません」ってことになってしまう。
無論、自分の人生。自己投資は一切しないという考え方も問題ない。すべてが「自己責任」なのだから。しかし、それゆえに、「未来の結果」がどのようなものであったとしても、自分の選択として受け入れ、不平不満や、後悔すべきではないのである。