昨日、元気な声で所用もかねて訪ねてくれた方がいた。
近くに住んでいても何十年ぶりかの再会であつた。ある組織の従業員として働き責任感も強く良く働いて
くれた記憶が残っている。顔を見るなり「おがわさん!牛をやめても朝は早くから目がさめているんで
しょう~、何をやって毎日すごしているの~」私が話しに入るこむすきも無く、次から次へと話が
進む。「語り口含めて昔のままだ・・」と思った。
歳を聞くと前期高齢者にさしかかろうとする若者だ(私からすると)。
「両足が痛くていたくて・・・」と聞きもしないのに体調を説明してくれた。
それでも頑張って働いているという。すかさず私は「お金は使わないと価値がわからないですよ~」とたし
なめた。「元気な内に遊びに行かないと・・」と続けた。介護のお世話にならないように体を大切にしな
いとね~~と。 更に話は続いた。
「私は最近、高齢者の過ごし方の本を立て続けに何冊かよんだよ」~と。そのシメとして、いま森久美子
さんの「オーマイダットと言う本を読んだよ」と。「貴方はお母さんは二人で暮らしているの」「イヤイヤ
お袋は施設で生活している」と言う。奥さんもいないから一人暮らしだ。
オーマイダット・・大変なご苦労されて親の介護をされている実話だ。森さんは本を書き講演にでかけたり
公職的な仕事に任命されたり・・何不自由ない生活を楽しんでいるんだ・・と思っていたら、壮絶な介護との
二刀流で生活を楽しんでいる様子に敬服した。私なんか5日も持たないだろう~と自分の姿と重ね合わせた。
どこからそんな力がわいてくるのだろう~~とも思った。
この本から沢山の気づきが私にはあつた。
「ポックリ逝くのが1番だ、何時死んでもいいんだよなあぁ~」などなど人生の終末のこと、後期高齢者の
過ごしかた、どんな死に方をしたいかなど・・真剣に考えたことなど無かったことだ。自宅で過ごそうが、
施設で過ごそうが、病院で過ごそうが・・・ほどほどの迷惑介護で終わるような後期高齢者時代を過ごす
ことの大切さを・・。
オーマイダットは、自分で仕事を持ちながら優秀な介護をする娘さん。
介護する人にとっても
される人にとってもとても参考になる実話なのかも知れない。
私の森久美子さとの出会いは30年近くも前になろだろうか~。
何度も出札の際は杯を共にしていただいたことがあつた。感謝に堪えない。
昨年の9月にも森さんの担当するラジオ番組にも妻と共に生出演させていただいた。良い思い出だ。
いま介護してご苦労している方とってもとても勇気のもらえる一冊かも。
そして・・もし、これから介護のお世話になるかも知れない方にとってもどんな後期高齢者の過ごし
方が良いのかの参考になるかも・・・。手に取ってみてはいかがでしょうか。