ぶんちゃん日記

最北の、何もない静かな山奥「ぶんちゃんの里」のオーナーの交流日記です!

「世間を狭くするよ」との妻の忠告

2009-03-30 19:52:31 | Weblog
 朝早く目がさめたとき、もう少し寝ようと思っても腹が立ってどうしようもない時があった。早々に起きておぼつかない手つきで、そのことでメールを書いた。少しだけすっきりした気持ちになっていた。

 朝仕事が終わり朝食中、今度は別件で「仕事のことでの気にくわない伝言」があった。すかさず私はハシを置き電話に手をやった。
相手が出るなり「何のつもりをしてるんだ!!その位のこと出来ないのか!!」などなど・・口汚い言葉を並べた後、最後は「バカ者、おまえのところとの取引は止める」・・・ガチャン・・で終わった。

 腹のムシが収まらない私は、すぐにまた関係者のところにも電話。あまり関係ない人なのに、怒りをぶつける。興奮やまない。相手も「あきれ言葉」で応対していることが想像できた。

 ふと横を見る「あきれた顔」をしてこちらを見ている妻の姿が目に入った。何を言っているのか理解していないようであった。説明しても聞こうとする態度ではない。「俺は当たり前の事を言っている」と言っても効果はない。

 それから数時間が過ぎた。
まだまだ腹のムシが収まらない私は、次なる手を考えて時を過ごしていた。そんな時、妻のひと言があった。
「あんな言い方をしていると自分で世間を狭くすることになるよ」と・・。
すかさず後悔の思いが脳裏を横切った。「冷静に話をすれば良かった」と少しだけ思いがあっただけに、妻のひと言はこたえた。

 休み明けの今日の夕方、元締め親方の来訪があった。私は笑顔で迎えた。道ばたでの立ち話だったが、元締め親方は「何か迷惑をかけたようで・・・」深く頭を下げた。
「何があったか良く分からないままに来たがとにかく・・」と言う言葉を口にしながら何度か頭を下げた。

 私は、ただただ笑って過ごすだけが精一杯だった。私どもの立ち話の側を妻が笑って通り過ぎた。
何の戸惑いもなく私は元締め親方に言った。妻に言われました「あんな事を言っていると世間を狭くするよ」と。

 元締め親方は「用事もあるので出直してまた来ます」と言って帰って行った。
「すがすがしい気分とはこのような時にもあるんだ」と思った。そして次なる手を考えるのはバカらしくなった。
腹の立っていて書いたメールの事も「ふっと」思った。

 「世間を狭くするよ」・・・何だか私のこれからの全ての言動に照らしあわせられる言葉かも・・。 
コメント
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