道草、より道、まち歩き。

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高速無料で何が悪い!

2009年09月11日 23時43分51秒 | ヒトとクルマ
Img_0396新政権となった民主党の公約の目玉である高速道路無料化。

マスコミの操作でもあるまいが、高速道路の無料化が現実味を帯びてきた途端コメンテーターだけでなく、一般市民まで財源の問題や、二酸化炭素増加の心配をしだした。
私も完全無料化は安全面に関して心配だが、そんなにみんな高速料金を払いたいの? なんて意地悪な見方をしてしまう。

もう20年も前に出版された本「高速道路は金のなる木か!? 渋滞、値上の続く高速道路を告発する/内藤国夫著」によると、そもそも高速道路は道路整備特別措置法というもので、借金をして道路を建設し、完成後の通行料金徴収で借金を返済すると定めており、借金返済終了に関係なく、道路完成30年後の無料開放化を義務づけられている。とある。
実際に首都公団とのやりとりで、30年後借金を完全に返済するという前提で料金を設定していると説明はしているが、プール制を取り入れたため先にできた道路もいつまで経っても無料化できなかった(させなかった?)。

この20年前の本でも建設省から道路公団への天下り問題。会計検査院に毎年指摘され続けた無駄遣い。慢性的な渋滞。業界団体との癒着などが指摘されていた。
民営化されても天下りは続き、今度はETCという新しい利権を生み、それでも渋滞は変わらずETC車のみ土日1000円割引という不公平まで生み出した。
自民党では全く手をつけられなかったこれらの問題を、やっと無くすことができるかもしれないというのに、これまでの道路行政の責任を誰も追求せずに、これからやろうとしていることを心配ばかりしても仕方ない。

高速を利用しない国民は実感することは難しいかもしれないが、道路行政に絡む数々の利権、無駄遣い、天下り団体への助成金をなくすことで、税金の支出を抑え国の借金を減らし、子ども達が安心して暮らせることが多くの国民の要望だろう。

料金収受員が雇用の心配をしているという話しもあるが、ETCは元々人件費削減の狙いもあったはずなのに、ETC普及が進まないために未だにどの料金所もETCと手集金する、という無駄なことを続けているのが問題ではないか。
有料道路の収受員の求人を見ると、月給15~20万円、時給800円と決して高い給与ではないようだが、何もしない天下り役員やグループ企業を全て切って道路保守作業や安全対策などの仕事に振り分けるべきかもしれない。
しかし北海道内で見る限りあまり若い職員を見ることはあまりないような気もする。定年後の再就職なんだろうか? と思うことも。

二酸化炭素排出の心配に関しては、ETCも料金所で止まらずに行けるため排ガスの排出量も低減できると説明していた。全ての車がノンストップなら料金所での排出はかなり抑えられる(はず)。
無料化によって高速を利用する車が増えて、二酸化炭素の排出量が増えると心配しているのもなんだか考えようによってはおかしい気もしてくる。

一方では政府にどうにか景気を良くしてくれと訴えている人も多い。
景気を良くするためには物流が活発になるということで、いくらネットショッピングだといっても最終的には宅配に頼るという、自分で直接買いに行かなくても車を動かしていることになる。

散々テレビでは新車のコマーシャルをして購買意欲を誘い、車内にカーナビだテレビだって色んなものを付けさせて、観光地もお客に来て欲しくて必死なのに、高速道路を利用するのはちょっと・・・というのは通らない話しでしょう。
しかし、賢い国民はもう自動車に対しての見方も変わってきている。若者のクルマ離れやカーシェリングなども始まり、人口減少でますます国内の自動車販売台数は減少していくでしょう。

私は高速を利用するのは年に2回ほどの帰省と、たまに仕事で地方に行くくらいなので2~3万円というレベルだけれど、もしこれが無料だったらお土産を一品多くできるかな? と庶民感覚で思う。

道路の安全は最大限確保し、無駄な構造物や工事は減らし、関係団体の高給取りの役員は退陣いただいて、高速道路は無料!に!!

コメント (5)
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