サミット終わり

北海道洞爺湖サミットが終わった。
サミットが決まった昨年から様々なイベントがあり、サミット開催に合わせてあちこちでロゴマークを作ったり、開催地の洞爺湖温泉周辺ではのぼりや横断幕を作ったり、「洞爺湖サミット」の入ったお土産品も作られた。そいういった直接的な経済効果が118億円、その上知名度アップに観光客増加で、開催後５年間で将来的に261億円の経済効果が見込まれる。ホントにそんなにあるのか。うちに関して言うと経済的に１円でも何かあったとは思えない。
日本全国から警備のために集められた警察官は延べ何人になったのだろう。その宿泊費だけでも大変な額になり、その上警察関係車両のガソリン費などもかかり、ガソリンスタンドではこのガソリン高で売上が厳しい時に特需といわんばかりの警察車両が給油してかなり急がしかったようだ。
今月初めから警備はいっそう物々しくなり、夜に札幌市内中心部を通った時には、信号を四方全て赤にして車を停め要人車両の通行訓練をしたり、夜中には石山通りを赤灯を点けた数十台の警察車両が移動していたり、中国大使館、ロシア大使館周辺などには交差点に数名の警官が立ち始め、ちょっと異様な？光景でもあった。また有朋高校跡地には全国から集められた警察車両が停まっていて、近くを通る時は何もなくても少し緊張を強いられたような気がした。この周辺の小学校はこの時期日本一安全に登下校していたのではないだろうか。（でも今月に入ってからも中央区、西区で痴漢や変質者の目撃もあるので、こういった輩には警察が居ようと関係ないのかもしれない）

開催期間前から開催中に、自転車で信号待ちをしていた時、神奈川県警の若いお巡りさんに挨拶をされて、一言二言、こちらは涼しくていいです。神奈川はもう連日30℃で～なんて話しをしたり、石山通で信号待ちをしていたら中心部方面から大きな音楽が聞こえて来た。見ると右翼の街宣車だった。ロシア領事館の近くだったため警官は多め、路地に入る場所には４人もいる所もある。うわ～どうすんだぁ？！と思っていると、街宣車の車のボンネットに『洞爺湖サミット、警察官頑張れ！』と書いてある。ええ？右翼はサミット賛成なんだ。それどころか応援してるのか。遠くにいた警察官もその音の大きさに数人近寄って来たが、応援されている事が分かったら手でも振っちゃったり…はしなかっただろう。
温室効果ガスの削減もなんだかあやふやなものになり、結局全体を通すとどうだったんだろうか。
土産物屋さんは木刀が売れてちょっとしたボーナスになったでしょうか。