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コロナ共存の広告表現の近未来観

CGの追憶と日本のアニメ(3)

2016-11-22 17:05:24 | メディアの一向一揆
3Dはユタ大学 エバンス教授 サザーランド教授が成し得た偉業です。当時 日航の747フライトシュミレーターはこの2人を中心に開発されたものです。40年前は実際の顏とか手を細かいエレメントで求め、それを光の位置を決めて、面と面をスムーズシェーディングしていくものでした。それは気の遠くなる作業だったのです。
それから40年、スタンリー・キュブリック監督の「2001年宇宙への旅」で光学式映像効果の限界を知った ダグラス・トランブルはCGに舵をきりました。そしてジョージルーカスの「スターワーズ」「ET 」トムハンクスの



「フォレスト ガンプ」へと繋がり、ILMばかりでなく、オーストラリア、ニュージーランドのanimal logicを中心に描かれたのが「ロード オブ ザ リング」です。「イノベーションは技術屋が作るものではない。」と思っております。


オーソン・ウエルズの「市民ケーン」のパンフォーカス、小津監督の日本人の家族の姿を描いた技法が、マッチング ビューポイント ラインの線上の切り返しです。真正面の切り返しです。黒澤監督も「赤ひげ」他作品でもパンフォーカスなど、いろいろと挑戦しております。










ジェームズ・キャメロン の「タイタニック」にしても「アバター」にしても私感ですが「なんでアカデミー賞なのか?」「ソルジャーインブルー」のインディアンの逆襲と重なります。キャメロン監督の凄さはやはり、CGのイノベーションの先の先を考えている事でしょう。ただ私が好きなのは「フォレスト ガンプのイントロ 風に吹かれてバス停に座っているガンプの足元の羽であり、エンディングの足元から空に舞っていく羽です。これに傑ものはありません。違和感なくCGとは思えない。調和しているのです。イノベーションは、解らなければ解らない方が良いのです。
技術革新は添え物が1番だとおもいます。