掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

太田酒造場・蔵見学②

2008-11-08 09:58:12 | 出来事
瓶詰場を拝見した後、いよいよ蔵の内部へ・・・。
蔵の奥に行くと扉があり、そこを開けると小路(幅2メートル位の生活路)があります。路の横には、小川のような溝があり、奇麗な水が流れていました。「雪が降った時(多い時は50cm位は積もるそうです)は、こに流し便利なんです・・」と中島杜氏は仰っていました。その生活道を挟んだ所に、仕込蔵は在りました。
まずは「甑(こしき)」・甑甑は・・・・・すると、中島杜氏が「これがそうです。」と指差す先には、これまた始めて見る様な小さな可愛らし甑。酒母造りに使うタンク位の大きさ。一度の蒸し(酒米)量はMAX150kg
よその地酒蔵と比べても、かなり小さな蒸し器です。蒸米が出来たら、広げて自然放冷。その間にすぐに次の蒸し・・・といった具合にかなり大変の様です。
真ん中には、お酒を搾る木製の「槽ふね」が鎮座しておりました。内部はステンレスで加工されており、とても雰囲気のある立派なものでした。また木槽では粕が出来難いので、下の写真のような機械(ヤエガキ式の様な)で醪を積み直し「責め」(お酒を搾る最後の部分)で押し切って粕を剥がすそうです。なんと手間の掛かる事・・・また奥のプレハブ冷蔵庫には、酒母がタンク1本ありました(庫内は4℃)。普段は、勿論冷蔵庫では「もとたて」(酒母造り)はされないようですが、まだ外気温が高い為と思われます。つづく・・・。