蔵人（クロード）

先日、本屋さんに頼んでいたコミックが入荷したという連絡が在り、買いに行ってまいりました。
その漫画は、ビックコミックに連載中の「蔵人クロード」というものです。
日本酒ファンの方は、この漫画はご存知の方も多い事と思いますが・・・。現在1巻～5巻まで出版されており、遅まきながらそちら全て購入いたしました。
著者は尾瀬あきら氏で、一昔前ドラマ化にも成った「夏子の酒」の著者です。（そんなん分かっとるわ～　はいはい・・すみませんね・・）
この漫画は、日本酒の蔵元を先祖に持つ主人公クロードが日本にやって来て、酒造りをするという物語ですが、何と某蔵元T酒造のI杜氏が監修をされていてます。そればかりか、実在の蔵元さんの蔵の中は言うに及ばず、玄関や、テースティングルームなどなど・・・ほとんどそのままの形で引用され出て来ます。（竹鶴酒造が使われたのは以前ブログでも紹介いたしました）
また、この漫画に出てくる安本酒店（酒販店）さんも、また全くの架空の人物とは言い難い・・・心当たりのある近県の実在のＩ酒販店がモデルになっています。（勿論面識はございます・・・・ハイ・・）
まだ読んだ事のない方は是非、読んでみられる事をお勧めします。日本酒を造っている蔵の厳しい現状・酒米を手を掛けて作られる農家の事・純米酒に向き合い、それを広めて行こうとする、飲食店・酒販店など・・・。日本酒にご興味のあるお方は、大変楽しく読めるのではないかと思います。そんな中で知らず知らずの内にお酒の飲み方や、ちょっとしたお酒の知識も勉強出来ます。
最新の5巻では、架空の島根の蔵「岩下酒造」の蔵人（くらびと）のクロードが「生もと」と出会い、今期の造りで以前「生もと」を造っていた蔵（廃業した蔵）の引退した老杜氏の指示の下、蔵人（くらびと）一丸となって「生もと」純米を造るという、これから面白くなってくるな～・・・というところです。週間ビックコミックには当然この続きが連載されていますが・・・・。今後の展開が楽しみですネ。