掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

十旭日 入荷

2011-05-10 18:30:33 | 商品紹介
先日、島根県出雲市の蔵元「十旭日」の旭日酒造さんから、注文していたお酒が入荷しました。
こちらの蔵元さんでは、昨年の秋の仕込(22BY)から蔵元の佐藤社長の長女=栄里子嬢の夫=寺田幸一さんが杜氏を務められ、この度の22BYの造りが杜氏就任第一号といった事に成ります。
とは言へ、以前より栄里子嬢も幸一さんもすでに造りに重要な役割を担われており、杜氏交代により味わいが極度に変るといった心配は全くありません。
前置きが長くなってしまいましたが、今回入荷のお酒は「十旭日 改良雄町 生もと純米原酒 仕込33号」今年度(22BY)のお酒です。
実は、今年で生もとの造りは3期目で、20BYは酵母添加・21BYから酵母無添加で仕込まれています。昨年の仕込(21BY)は少量だった為、生酒は極々少量しか出荷されず、後はすべて熟成用に火入れされ蔵の方で現在も眠っています。(まだ出荷は未定)
今回の22BY「生もと」は総米600Kgを2本(仕込33号/仕込34号)で、モトは1コで仕込みそれぞれ2コに分ける、いわゆる2コモトで仕込まれていて、昨年よりも増石はされていますが、こちらも蔵元の本意として火入れして熟成との事で、生酒の出荷は希望した酒販店に僅かだけ出荷となりました。
当店も、生原酒よりは火入れ熟成の方が本意ですが、サンプルで頂いた今年の「生もと」(仕込33号・34号)がとても興味深ったので、33号仕込の方を少量生原酒でも頂きました。
【十旭日 生もと純米生原酒 改良雄町 仕込33号】原料米:改良雄町 精米歩合:70% アルコール:19.2 酸度:2.1 アミノ酸度:2.2 日本酒度:+7.0 使用酵母:酵母無添加

アルコール度・日本酒度共に確り付いて、活発に発酵していた事を物語っております。しかしながらアルコールのボリューム感は数字で受ける印象ほどは強烈に感じません。味わいは奥行や膨らみを十分に感じる事の出来る旨味が確りしています。こういった旨味は、ややもすると重さやもったり感が出る事も有りますが、酸キレもあり全体に上手くまとまった感じです。常温でも美味しく頂けますが、やはり燗の方がより楽しめます。生燗で有りがちもたつくような柔らかさがあまり感じる事が無く、キリッとした味わいはこれからの熟成も楽しみに成って来ます。

価格720ml=1,730円 1800ml=3,350円



最新の画像もっと見る

コメントを投稿