天遊琳・高橋様ご来店

8月10日（水曜日）に三重県四日市市の日本酒蔵元「タカハシ酒造（銘柄　天遊琳）」のオーナー杜氏高橋様がご来店されました。
当店では現在タカハシ酒造さんとは、お取引はないのですが以前あるお酒の会でお会いし、名刺交換させて頂き少しお話もさせて頂きました。
本日、その高橋様からお昼頃に突然お電話を頂き「今、広島にいるのですが、夕方くらいにお邪魔してもいいですか」とご連絡頂き、私もその時以来お会いしていなかったので「どうぞどうぞ・・・・」と言う事で、久しぶりにお会い致しました。

高橋さんはお越しに成る前日、四国・徳島で酒米「阿波産山田錦」の勉強会が有り、そちらにご参加された後、後日広島市内の取扱酒販店さんに行かれ、その足でわざわざ当店にお出で頂来ました。
正直申し上げて「天遊琳」は、お酒の会と飲食店で数回飲んだだけであまり詳しくは存じ上げておりませんでした。
そういった状況の中、お互いお酒に対しての忌憚の無い話を交わしながら面白い時間を過ごせました。私が感じた高橋さんの印象は、お酒に対しとても熱心で探求心が有る方だな・・・というものでした。勿論造りに関する事の熱心さは当然の事ながら、日本酒の在りようや日本酒の環境の話に対してもその熱心さは感じられ、とても共感する事も多々ありました。
ほんの1時間余りのご滞在でしたが、ご遠方わざわざお出で頂きとても有意義なお話が出来、有難く思いました。
お帰りに成る際、「うちのスタンダード純米なんですが、飲んでみてください・・・」と手造り純米の1.8Lを頂きました。原料米は麹米：美山錦/掛米は地元で飯米として使用されるものの様です。精米歩合は65％詳しいデーターは解りません。香りは華やかではなく穏やかで、味わいは確りとした酸味を感じ、シャープでキリリとしていて少し辛みを感じます。現時点ではまだ味わいが開いていない状態で、後時味に米由来のほのかな甘みと軽い渋味や苦味を感じます。もう少し熟成し中味が明確に成って来ると、バランスが良くなってくるような印象です。
このお酒に使用された酵母は、三重県で開発された吟醸系の酵母だそうですが、高橋さんの蔵でこの酵母を使うと多酸系の酵母でもないのに非常に高い値の酸が出たり、香りもかなり穏やかでカプロンの数値も出・・・・ないと仰っておられました。個人的には大歓迎（笑）
調べてみると、熟成をさせて出荷してあるものもありまた機会があったら、飲んでみようと思っております。