まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

花籠の儀

2007年01月15日 | 素人郷土研究
施主の会葬御礼の挨拶の終わったところで、運動会の玉いれの籠のようなものが、出てくる。

それを、会葬者の上で、振りたくる。

なかから、白い紙に包まれた十円・五円玉が、われわれの上から、流れるように、落ちてくる。

おめでたいものだから、とわれもわれも、と拾う。

99歳のお葬式は、天寿を全うしたということで、おめでとう、だ。

花籠の儀、と司会の方はいっていた。

初めての経験だった。

かたわらの妻も、幾分はしゃぎ気味で、おとうさんのときも、こうしてやろうね、と言う。

天竜川をずっと上り、秋野不矩美術館を西に折れ、阿多古(あたご)の芦窪。

ついこの間、夜中までご一緒した、来年年男の、もと神童のお父様が、99歳の天寿を全うされた。

真南に向いたご自宅での葬儀は、ほのぼのしていた。

百から一をひいて、たしか、99歳は白寿(はくじゅ)と言うんだよね。

まさに、白い光と空気を寿いだ一日になった。
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2 コメント

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花籠の儀 (Unknown)
2007-01-16 08:27:27
良いお話ですね。私の田舎にも似たようなしきたりがありました。今はあるのかどうかわかりません。

それに奥様のお言葉。お父さんのときもこうしてやろうね。素晴らしい夫婦愛ですね。お前百までわしゃ九十九まで-----。と言ったところですね。お幸せに。
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ありがとうございます (糠漬け初心者)
2007-01-17 07:20:40
妻の言葉、いいですよね。
言った後、あっ、と舌をだした、という感じ、です。
あたしのほうが長く生きるんだ、って。
でも、送ってあげたい、という素直な気持ちですよね。
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