まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

哀しい話

2007年04月25日 | 温泉
ある日、玄関先で、ボーリング工事が始まる。

日本の技術は、戦後、飛躍的に進歩したからね。

温泉が湧く。

というか、ストローに動力をくっつけて、引っ張り揚げる。

ある意味、月足らずの赤ちゃんを、無理やり、この世に。

今まで、ふんだんに出ていたお湯の量が、その日を境に、三分の1になる。

そんな、哀しい話を、聞いた。

慶雲2年、705年、藤原真人と言う人が、つまり藤原一族だよね、釣りの途中で発見した、という古湯。

混浴風呂は、ぬるめで、長い時間、眠くなるくらいまで、入っていられる。

飲むと、胃腸にいいんだよ、とそこへ、60年前から来ているという、おじいさんが教えてくれた。

この方、20代の当時、子宝に恵まれず、近所のおばあさんにおしえられた、という。

おかげで、3人の子宝に恵まれ、と。

でも、最近、お湯の量が減ってね、とも。

そんな話を聞きながら、目の前に建つ、秘湯の宿にしては、立派すぎる旅館を眺めると、なんだか、哀しくなってきた。

おばたちは、一度、その立派なほうへ行きたい、なんて、よく言っているけど。

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