クマともりとひと

クマは飼わないでください。

飼うとはまりますから。

クマはやさしくて、おもいやりがあって、利巧で、99％がベジタリアンで、1％はサワガニとかをたべる、とても臆病で、人間を襲う習性はないんだって。

人間を襲う、獰猛で、危険な害獣じゃなかったの？

森山まり子さんという、16年前まで、中学の理科の先生だった方がおっしゃる。

日本熊森協会の会長さん。

お話をお聞きしていて、涙が止まらなかった。

一度は、しゃくりあげそうになった。

このままでは、クマが絶滅してしまう、と生徒とともに、協会をつくり、いままで、活動してこられ、一万七千人の会員になった、とか。

クマが絶滅すると、森が死に、やがては、人間も滅びる、と。

いままで滅びた文明は、すべて、森を死に追いやった後、自分達も滅びていった。

HPはここにあります。

国は、拡大造林、といって、スギやヒノキなどの針葉樹を植えまくったらしい。

すると、森は砂漠のようになってしまうんだって。

ツキノワグマが絶滅した九州では、ほとんどが人工林で、山の半分くらいは、崩れているらしい。

クマが生息している、彼女の名づける「熊森」へ入ると、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹の森は、ミネラル豊富な水が、こんこんとわきでているらしい。

その水で、植物は肥料なしで育つという。

このままでは、水があぶない。

とにかく、知らないことだらけ、衝撃の話だった。