まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

過呼吸

2007年05月30日 | あの世この世
この間、中学生の修学旅行だったか、バスのなかで、怖い話をしていて、気持ち悪くなって、病院にかつぎこまれた、というニュースがあった。

霊がみえる、とか。

見出しによれば、過呼吸になったためらしい。

それで、思い出した。

ブレイクスルー、と銘打ったセミナー。

横になり、左右の、人差指と親指で、三角形をつくり、口を開いて、はっは、はっは、って言う具合に、空気を吸い込む。

過呼吸にするんだよね。

すると、だんだん、意識はあるんだけど、遠のいていく、という感じになってくる。

前世療法になるのかな。

あるひとは、特攻機で、戦艦に激突する場面へ行ったり、大声で、なにやら、わめいている人もいたな。

僕自身は、出産体験だった。

ペアを組んでやるんだけど、相棒の女性も、出産体験だった。

気がつくと、目の前に、暗いトンネルのなかの、階段が見える。

マッチ箱に紐のついたようなものが、その階段をのぼっていく。

僕は、そのマッチ箱を、追いかけてゆく。

僕の両腰のあたりは、みんなだいすき、みんな愛してる、という感覚で押されているような気がする。

言葉に翻訳すると、そういう言葉に該当する感覚、と言ったらいいのか。

そのうち、すえ、すえ、すえ、とかすれたような声、のような音がきこえる。

マッチ箱のさきには、光がほんのりと見える。

少しずつ、その光に近づいていく。

そして、その光の中へ。

そこは、宇宙の中のようだった。

まばゆい星星の輝いている、漆黒の闇。

目の前には、菩薩像が、光輝いている。

なんともいえない、一体感、全体感、同一感、というのか、そんな感覚。

たぶん、そのとき、生れ落ちたんだろうけど、僕は、オギャー、オギャーと、アシスタントの女性の胸で、泣いている。

すえ、すえ、という声は、どうやら、僕の祖母の名前のようだ。

50年前だから、僕は、産婆さんに、自宅でとりあげられたからね。

過呼吸で、気持ち悪くなった中学生たちも、変性意識の状態に、迷い込んだのかもしれない。

ところで、まねする方はいないと思うけど、一人ではしないでくださいね。

こちら側へ、帰還できなくなるかもしれませんから。
コメント
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