この間、中学生の修学旅行だったか、バスのなかで、怖い話をしていて、気持ち悪くなって、病院にかつぎこまれた、というニュースがあった。
霊がみえる、とか。
見出しによれば、過呼吸になったためらしい。
それで、思い出した。
ブレイクスルー、と銘打ったセミナー。
横になり、左右の、人差指と親指で、三角形をつくり、口を開いて、はっは、はっは、って言う具合に、空気を吸い込む。
過呼吸にするんだよね。
すると、だんだん、意識はあるんだけど、遠のいていく、という感じになってくる。
前世療法になるのかな。
あるひとは、特攻機で、戦艦に激突する場面へ行ったり、大声で、なにやら、わめいている人もいたな。
僕自身は、出産体験だった。
ペアを組んでやるんだけど、相棒の女性も、出産体験だった。
気がつくと、目の前に、暗いトンネルのなかの、階段が見える。
マッチ箱に紐のついたようなものが、その階段をのぼっていく。
僕は、そのマッチ箱を、追いかけてゆく。
僕の両腰のあたりは、みんなだいすき、みんな愛してる、という感覚で押されているような気がする。
言葉に翻訳すると、そういう言葉に該当する感覚、と言ったらいいのか。
そのうち、すえ、すえ、すえ、とかすれたような声、のような音がきこえる。
マッチ箱のさきには、光がほんのりと見える。
少しずつ、その光に近づいていく。
そして、その光の中へ。
そこは、宇宙の中のようだった。
まばゆい星星の輝いている、漆黒の闇。
目の前には、菩薩像が、光輝いている。
なんともいえない、一体感、全体感、同一感、というのか、そんな感覚。
たぶん、そのとき、生れ落ちたんだろうけど、僕は、オギャー、オギャーと、アシスタントの女性の胸で、泣いている。
すえ、すえ、という声は、どうやら、僕の祖母の名前のようだ。
50年前だから、僕は、産婆さんに、自宅でとりあげられたからね。
過呼吸で、気持ち悪くなった中学生たちも、変性意識の状態に、迷い込んだのかもしれない。
ところで、まねする方はいないと思うけど、一人ではしないでくださいね。
こちら側へ、帰還できなくなるかもしれませんから。
霊がみえる、とか。
見出しによれば、過呼吸になったためらしい。
それで、思い出した。
ブレイクスルー、と銘打ったセミナー。
横になり、左右の、人差指と親指で、三角形をつくり、口を開いて、はっは、はっは、って言う具合に、空気を吸い込む。
過呼吸にするんだよね。
すると、だんだん、意識はあるんだけど、遠のいていく、という感じになってくる。
前世療法になるのかな。
あるひとは、特攻機で、戦艦に激突する場面へ行ったり、大声で、なにやら、わめいている人もいたな。
僕自身は、出産体験だった。
ペアを組んでやるんだけど、相棒の女性も、出産体験だった。
気がつくと、目の前に、暗いトンネルのなかの、階段が見える。
マッチ箱に紐のついたようなものが、その階段をのぼっていく。
僕は、そのマッチ箱を、追いかけてゆく。
僕の両腰のあたりは、みんなだいすき、みんな愛してる、という感覚で押されているような気がする。
言葉に翻訳すると、そういう言葉に該当する感覚、と言ったらいいのか。
そのうち、すえ、すえ、すえ、とかすれたような声、のような音がきこえる。
マッチ箱のさきには、光がほんのりと見える。
少しずつ、その光に近づいていく。
そして、その光の中へ。
そこは、宇宙の中のようだった。
まばゆい星星の輝いている、漆黒の闇。
目の前には、菩薩像が、光輝いている。
なんともいえない、一体感、全体感、同一感、というのか、そんな感覚。
たぶん、そのとき、生れ落ちたんだろうけど、僕は、オギャー、オギャーと、アシスタントの女性の胸で、泣いている。
すえ、すえ、という声は、どうやら、僕の祖母の名前のようだ。
50年前だから、僕は、産婆さんに、自宅でとりあげられたからね。
過呼吸で、気持ち悪くなった中学生たちも、変性意識の状態に、迷い込んだのかもしれない。
ところで、まねする方はいないと思うけど、一人ではしないでくださいね。
こちら側へ、帰還できなくなるかもしれませんから。