平成が終わり令和の時代がもう真近だというのに、頭の中は昭和の時代へとまっしぐらとなってしまった。やはり青春時代の画像は、いつ見ても熱いし楽しい。こんなにも純粋だったのかと恥ずかしくなるくらい。気持ちはあの頃と変わっていないつもりだが、当時の写真を眺めると今では随分と流されてきてしまった。
都内から普通列車に乗り宇都宮へ。ここでけん引機が変わり、乗車した列車にはEF575が単機で近づいてきた。それまでは、EF58とEF57の重連でやってきて、ここから黒磯までEF57のお世話になる。何と贅沢な日常だろう。40年以上もの歳月がそう思わせるのだろうか。停車時間の間、隣のホームまで行き、機回しの様子をスナップしていると、怒鳴るような構内放送が入り、寝台特急「はくつる」の入線を告げた。アントンKも一気にテンションが上がり、ファインダー越しの夢中になっていた。大好きな583系電車と憧れのEF57が同じファインダーの中に納まるだけで手が震えそうになる。こんな当時は他愛もない出来事だが、これだけ経った今でも鮮明に脳裏に浮かぶ光景。必死に撮影した想いはこれからも忘れず一生の宝として行こう。
1976-10-31 6M はくつる 583系 & 121ㇾ EF575 東北本線:宇都宮にて