アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

DD200-901 ついに出場!

2017-06-30 15:00:00 | 鉄道写真(DL)

DE10の代替機として誕生したと噂のDD200が関西からはるばるやってきた。日程が悪く撮影は諦めていたが、当日になり何とか時間を捻出できたので、小雨の中いつもの場所へ向かってみた。

甲種回送とは言っても、機関車の次位にお目当ての機関車が連結されているだけで、見かけはただの重連単機。さてどう撮るか悩んだものの、ここでは構図もかなり限られてしまう。本来なら中望遠レンズで真横から流し、機体全体にピントを置きたかったが、いかんせん引きが足りずこれは限界か。しかも標準よりさらにワイドレンズとなり、流し撮りも限界線を越える。さらに悪いことに思いのほか低速で近寄ってきたため、慌ててシャッター速度をいつもより2段遅くし、背景を大きく撮り込みながらのシューティングとなった。

2017-06    8860レ DD200-901   甲種回送

 

 

 


蒸機撮影の難しさ

2017-06-29 06:00:00 | 鉄道写真(SL)

今後は蒸気機関車に目を向けようなんて書いたものの、その蒸気機関車は、アントンKにとってはなかなか手ごわい被写体に思えてならない。

フィルム時代、アントンKはSL撮影にはモノクロフィルムを好んで入れて撮影していた。黒い蒸気機関車がより重厚に写り、また露出の条件もカラーより有利だと考えたからである。これには当時友人から、将来(老後に)写真を楽しむのなら白黒で撮っておいた方が良いとのアドバイスも手伝った。しかし実際には、考えもしなかったデジタルという技術によってカラー写真も退色を恐れず楽しめるような時代になったのである。まあモノクロ写真が良くないということではないが、やはり当時から積極的にモノクロ写真に重きを置いていた事もあり、今では少々残念に思う部分はある訳だ。

昔は鉄道撮影のほとんどが架線下の電化区間であったこともあり、逆に架線が無いと撮影しづらく感じたもの。当然ながら、置きピン撮影での列車角度の想定が思いもよらず苦慮した時代があった。これも次第に慣れていったことだが、正確なピント合わせもほとんどの場合カメラ任せとなった現在では、お若いファンには理解できない心境だろうか。

現代を走る蒸気機関車は、どうしてもイベント性が高く期間限定の運転になることが多いから、ファンが集中してしまい、撮影の自由度が減ってしまうのは如何ともしがたいところ。ま、これを恐れていては自分の撮影すらままならないから、どうにかして現場に挑むのであるが、蒸機の撮影となると、通常の鉄道撮影よりさらに思い通りにいかないケースが多いと感じる。それは「煙」の存在だ。

アントンKの周りには、今もって蒸機現役時代を頂点としたバリバリのファンが複数存在している。蒸機撮影について彼等から得たことは数知れずあるが、何と言っても蒸機撮影での煙への拘り方は昔から凄いものがあった。確かに煙の有無で写真の印象が大きく異なり、大量の煙とならばその躍動感は倍増する。これは現場にいないと判らないことかもしれないが、撮影中五感がしびれる被写体は蒸気機関車だけかもしれない。ただこの煙も、気象や出る量によって写真としての構図も変化してなかなか困難な撮影となることが多いのだ。

掲載写真は、かつて撮影した磐越西線での失敗作。馬下駅発車を狙って構えていたものの、当日の冬型の気圧配置による強風に蒸気があおられてしまい、ナント白い蒸気が機関車の前に被ってしまった。列車の後ろ側からの強風なのだろうか、立ち上がった煙の向きも悪く、散々な結果に。つまらぬ一例にすぎないが、この手の蒸機撮影に関する予期せぬ出来事は多く付き物だが、だから奥が深いとも言えるかもしれない。

1996-03-09    9230レ D51498      JR東日本/磐越西線:馬下駅にて

 

 


意気盛んな復活蒸機!

2017-06-28 10:00:00 | 鉄道写真(SL)

今年は国鉄がJRになって30周年、節目の年となった。このタイミングで各社を見渡してみると多々動きが見てとれる。この30周年を前に定期夜行客車列車が姿を消してしまったが、それに変わった新しい価値観をもった豪華列車が誕生した。JR九州の「ななつぼし」に始まり、今年から営業運転が始まったJR東日本の「四季島」、そしてJR西日本の「トワイライトEXP瑞風」という3本の列車達である。またこの手の夜行を伴った豪華列車とは別に、地方各地を盛り上げる目的で誕生したイベント列車達も、あっという間に増加しているというのが現状であろう。

しかしそういった多種多様のイベント列車達の頂点に君臨しているのが、蒸気機関車ではないだろうか。これはアントンK個人の見解だが、自分はともかく、この鉄道撮影の原点が蒸機撮影という趣味人がどれだけ多いことか。幼少の頃、蒸機の煙を追い線路端に立った気持ちを忘れられずにいるオールドファンは、未だにこの趣味の中心にいると感じる事が多いのだ。その蒸気機関車も、今年は東武鉄道でC11207の運転が開始されたり、JR西日本ではD51200がいよいよ営業運転だと聞く。先日運転された只見線のC11も大盛況だったとか・・

普段はほとんど蒸気機関車の撮影はしないアントンKだが、今年からは積極的に目を向けていく絶好のタイミングなのかもしれない。

掲載写真は、陸中大橋に上りつめて力行中のSL銀河号。現在とは違いD51が牽引している。

1999-09-11   9604レ   D51498    JR東日本/釜石線:洞泉-陸中大橋にて

 


ヤングのアルプス交響曲

2017-06-25 09:00:00 | 音楽/芸術

今回は読響の定期演奏会に出向いてきた。シモーネヤングがR.シュトラウスをやるというので以前から狙っていた演奏会だ。

昔はブルックナーに限らず、大所帯のオケを要する楽曲の実演に触れることは珍しかったため、そういった演目があると、可能な限りホールに出向いて聴いたもの。それは学生時代に聴いたブルックナーの演奏会で新たな発見に気づかされ、それ以来考え方が変わったと言って過言ではない。今回のアルプス交響曲もその楽曲の一つに数えられる難曲なのだ。朝比奈隆が現役の時代に一度だけ実演に触れることができたが、ご本人も大好きな楽曲と見え、大きな景色が目の前に広がるスケールの大きな演奏だったことを今でもはっきりと思い出す。

このアルプス交響曲にも、名盤とされるレコードは数々あり、ケンペやベームなど色々と聴き込んだものだが、その後のカラヤン/BPOの演奏に納得させられ、流石にカラヤンは凄いと感じたのもつかの間、その後初めて実演に触れて、あまりの聴こえ方の相違に愕然としたのも懐かしい出来事だ。ここでは多くは触れないが、それほど大仕掛けの楽曲であり、実演でも会場によったり座席位置でも印象は大きく変わるはずだ。

さて今回のヤングのアルペンであるが、色彩感の際立った良い演奏だったと言えるだろう。アントンKの好みからすれば、まだまだ上の演奏は存在し、それを打ち破るまでにはいかなかったものの、早めのテンポで朗々と歌うパッセージに心ときめいたことも事実である。座席が最前列だったこともあり、特に弦楽器群の熱演は凄まじいものだったが、指揮者ヤングの大ぶりな指揮にオケが全力でついていく様は、まさに息を飲み聴衆にも緊張が伝わってきた。特に「氷河」~「頂点」へ至る音色の充実、そして「嵐」のあとの「下山」から「日没」の暖かい密度の濃いハーモニーには、目頭が熱くなる。歌劇場で研鑚を積んでいるヤングにとって、メロディの歌わせ方はお手の物なのだろう。そこここに歌が生きていたのだった。

アントンKにとって、このアルプス交響曲は好きな楽曲の一つだが、基本的にこういった表題音楽はあまり好まない。音楽から来るイメージの幅が極端に狭まり、自由度が無くなってしまうからだ。今回の演奏でも、登頂していく部分、そしてその経過部や日がだんだんと陰っていく部分で、アントンKとは違ったイメージの音楽が鳴った。しかしこれは、そもそも表題から来る自分の印象であり、演奏そのものは素晴らしいものだったと思うのだ。

そして今回は、何と言っても読響の素晴らしい演奏に触れない訳にはいかないだろう。ヤングの棒にどこまでもついていったオケの実力は相当なものだと確信できた。弦楽器の均一感のある密度の濃い音色。低音部の深い充実感。木管群の郷愁漂う響き、打楽器群の雄弁さ、そして何と言っても金管楽器群の美音と主張。どこをとっても今までの日本のオケでは最上級クラスのものだったと断言しておく。つまりこれは、海外の一流オケとも引けを取らないことを意味している。まあこれが信じらないというのなら、一度自分の耳で確かめることを勧めておきたい。

なお演奏会前半のプロコフィエフも、とんでもなく強烈な演奏だった。この件は長くなるので別の稿とさせて頂く。

2017-06-24

読売日本交響楽団 第569回 定期演奏会

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 OP26

R.シュトラウス アルプス交響曲 OP64

(アンコール)

チャイコフスキー

「6つの小品」よりノクターン

シモーネ・ヤング指揮

ベフゾド・アブドゥライモワ (P)

東京芸術劇場コンサートホール


非電化のニューフェイス DD200登場!

2017-06-24 10:00:00 | 鉄道写真(DL)

今月はDE10に変わる次世代のディーゼル機関車が落成する予定となっている。DD200という形式、駆動軸が4つになるがセミセンターキャブといういでたちのもよう。しばらく新鶴見に滞在し各種テストが行われるだろうが、さてどこへと配置されるだろうか。量産まではまだ時間があるとしても、アントンKは宮城県石巻線配置と予想する。

普段アントンKは、この手の凸型機関車はあまり好んで撮影はしない。DD51をはじめこういった凸型を好んで撮影している仲間は多いが、被写体としてあまり魅力が湧かないのが本音のところ。もっともこの機関車自体馴染みが無いので、多々場面に遭遇すれば印象も変わるかもしれない。

今回の新型機関車DD200。この発電機を積んだ機関車は、どんな走行シーンで我々を魅了してくれるのだろうか。今から活躍が楽しみである。