アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

首都圏雪模様、果たして今年は?

2023-01-23 17:00:00 | 国鉄時代(カラー)
今週は、10年来の最強寒波が列島を襲うと絶えずニュースが流れている。確かに今日は何時になく底冷えのする日和になった。よくよく考えれば、1年で最も寒い時期がちょうど今頃で、近年の暖冬化傾向に自然と身体が慣らされてしまったことが身をもって理解できるが、これから立春を迎え確実に日が延びていることも感じられる。またアッという間の新年度なのかもしれない。
 都内でも初雪が散らついたとか、つかないとか。今年は大都内東京の雪景色が見られるだろうか。日常が閉ざされるほど極端は望むべくもないが、この季節にしか出会えない情景もまた見てみたいと思うのは少々贅沢かな・・・
 掲載写真は、未明からの大雪で首都圏が白く染まり、翌朝全ての予定をキャンセルして線路端へ出向き、いつもと同じ場所でいつもとは違う情景を堪能した時の画像。見飽きた景色、普段は日常に埋没した電車でさえ新鮮に感じたもの。この時のメインは、九州からの寝台列車だったが、合間に顔を見せる青の北行も魅力的に見えたのだ。それにしても京浜線の103系、横を並走するスカ線の113系電車も随分と懐かしくなってしまった。
1986-02-12           京浜東北線103系     新子安にて

 


淘汰が進む国鉄型車両~113系東海道線

2023-01-14 20:00:00 | 鉄道写真(EC)
どこか世話しない年明けを迎え、1月も早中盤に差し掛かる。いつもこの時期になると、アントンKの場合は、今年の来日演奏家やオケ、その演奏楽曲の下調べ、または国内オケの定期公演での指揮者や日程など把握して、自分の中で取捨選択を行い、今年一年のスケジュールをイメージしたものだった。それに加えて、鉄道撮影の時期とポイントを組合せ、出来る限り効率よく趣味を楽しみたいと考えたもの。大方今でもそんな想いは変わりないが、いまだ混沌とした世の中だからか、自分の身の置き方のせいなのか、昔に比較したら、随分そんな計画もおぼろげになってしまった感があり情けなく感じている。これも一時期の通過点と考えながら生きているが、一日一生、今は何事も気の済むまま進むしかないか・・
国鉄時代を生きた車両たちが次々引退してゆき、元気な姿が見られなくなってしまった事を実感している昨今であるが、その想いは加速度的に早くなっていると感じている。この春のダイヤ改正では、高崎線等で活躍していた651系電車がE257系電車に道を譲ると聞いた。651系電車というと、国鉄型485系電車の後輩にあたり、アントンKの中では、いまだ651系というと、常磐線を走る「スーパーひたち」の印象が強く残っているが、誕生からすでに30年以上の歳月が経っているのだから当然の成り行き、アントンK自身が流れに取り残されていることを実感しているのである。鉄道開業150年という節目を迎えた割には、それに伴うイベントが少なく目玉が無いと思っているのはアントンKだけだろうか。もちろんまだコロナ禍である以上仕方がないことだと頭の中では理解しているつもりだが、どこか腑に落ちず切ない気持ちになっている。
掲載写真は、長年走り続けてきた東海道線で最後の力走を見せる引退直前の113系電車。晩年は、グリーン車だけ他形式を組み独特な編成美だったことも今や懐かしい思い出となった。
2006-03-08           748M       東海道本線:鶴見付近


新春に聴くショスタコの豪演!~DSCH弦楽四重奏団

2023-01-09 21:00:00 | 音楽/芸術
久々に出向く錦糸町は、日の温もりを感じることのできる比較的穏やかな日和だった。仕事でこの年末年始、時間が無くなり、思い通りに動けなかったのは初めての経験だった。それはそれで新たな発見が多々あり充実感はあったものの、自分の時間が圧迫されることは今後の士気に関わること。何とかしたいところだが、おそらく時間が解決してくれると楽観している。
さて新年早々に鑑賞する演奏会は、ショスタコーヴィチの室内楽曲となった。崔文洙氏が企画構成して生まれた、DSCH弦楽四重奏団によるショスタコ四重奏全曲チクルスの第一回目にあたり、今後5年かけて全15曲の弦楽四重奏曲を演奏するという壮大な構想なのだそうだ。
 長年その魅力的な音色を奏でて、オケのコンマスとして、またソリストとして大活躍されている崔氏であるが、今回の演奏会を鑑賞して、アントンKの中でその響きの答えがより明確化したように感じた。ソヴィエトで研鑽を積まれた崔氏だからこその奏法であり、そこから生み出される深い音色は、特に今回のようなショスタコーヴィチで、音楽の真実に迫る響きの世界を享受していたと思わざるを得ない。打楽器?!こそ聴こえないが、そこで生まれたショスタコの音楽は、アントンKが知る交響楽そのものに感じ、人間の喜怒哀楽のような全ての感情や明日への希望を感じることが出来た。彼のベートーヴェンやバッハも大好きだが、今回のショスタコーヴィチの演奏は、長年積み重ねてきたスケールの大きさを感じたのである。もちろん他のメンバー達の気迫も尋常ではなかった。まるでショスタコの魔法にかかってしまったかのように、舞台の4名から発せられる「気」が、聴衆を飲み込んでいたような錯覚さえもったのだ。特に第2番の終曲に観る響きの深さ、第3番の天国的な聡明な美しいハーモニーはアントンKの心に深く残っている。
 これまでショスタコーヴィチと言えば、「森の歌」を筆頭に数曲の交響曲とコンチェルトくらいしか、聴き込んでこなかったアントンKだから、今回の室内楽は、自分にとっても新たな発見があり、今後のチクルスも楽しみになっている。数年前のブルックナー演奏で、コンマスとしての独自性に衝撃を受け、以来アントンKを色々な音楽の世界へ導いて下さる崔文洙氏は、現在アントンKの音楽の道しるべであり指標となった。さて次の演奏会、月末の「英雄の生涯」。どんな内容で迫ってくるのか、今から楽しみでならない。

ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲

弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 OP49
弦楽四重奏曲第2番 イ長調 OP68
弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 OP73
アンコール
弦楽四重奏曲第8番より

DSCH弦楽四重奏団
Vn      崔 文洙
Vn    ビルマン聡平
Vla     安達 真理
Vc      植木 昭雄

2023年1月8日 すみだトリフォニー小ホール