アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

思わず呆然と・・

2016-11-30 10:00:00 | 鉄道写真(EC)

所用で向かった先の帰り道、日も暮れかかるホームで次の電車を待っていると、何やら見たことのない派手な電車が坂を下りてきた。シール式だが、クレヨンしんちゃん25周年のヘッドマークを掲げ、車体全体に黄色のラッピングがされている。

後で調べたことだが、この車輛は、東武鉄道50050系で、今後ラッピング車が5本も登場するらしい。この黄色をはじめ、赤、青、緑、橙とあり、しばらく東武線から東急線に乗り入れてくるとのこと。ちまたでは、描かれているアニメが随分と可愛い電車と話題になっているようだが、アントンKは全く興味がない。そもそもこのアニメすら見たことがないから、下らないと片づけてしまえばそれまでだが、かつてここまで都心の電車にデコレーションしたことがあったかと、考えてしまった。しかしこの電車を見て感心したことは、そのラッピングの美しいこと。まるで綺麗に塗装してあり、その上にアニメが描かれているような全く違和感を感じないものだったことだ。さほどコストをかけずに、こういった車輛のデコレーションが可能になると、趣味的に考えても今後夢が広がりそうだ。

写真は、そのラッピング電車の入線を思わず呆然と眺めている駅係員とともに1枚。まだ見慣れないのだろうか、じっと入線する電車に目をやり、驚いた様子で構内を見渡していたのが印象的だった。

2016-11      東武鉄道50050系 (55F)    東急/田園都市線


巨漢マタチッチの思い出

2016-11-27 20:00:00 | 音楽/芸術

ロヴォロ・フォン・マタチッチ(1899-1985)と言えば、ブルックナー愛聴家ならば一度は耳にした事のある指揮者。最近部屋の整理をしたところ、何年もお蔵入りのDVDが発掘できたので、また一本ずつ見返している。その中に超ド級の名演として世に知れ渡った、84年にN響を振ったマタチッチのブルックナーがあり、当時を懐かしく思い出したので、ここで書き留めておきたい。

今から32年前の1984年といえば、アントンKにとっても波瀾万丈な時期であり、公私共々落ち着かない時期であった。学生から社会人になり、生活が様変わりした時期でもあるのだが、趣味の方は相変わらずで、朝比奈隆を中心としたコンサートには、今より数倍駆けつけていた血気盛んな時代。そして友人の影響もあってマーラーもかなり聴き込んでいた時代でもあり、ほぼ毎日マーラーづけの日々を送っていた頃・・・結局、後にマーラーよりブルックナーをアントンKはとってしまうが(この辺のところは、いづれ書き留めておかないといけない!)、これらは、90年代のマーラーブームと呼ばれる前の時代なのである。

アントンKは、朝比奈隆によって開花したブルックナーであったが、別な意味での立役者マタチッチを忘れる訳にはいかない。当時のLPレコードで、チェコ・フィルを振った第5では、どこか腑に落ちなかった演奏だったが、80年の来日時、NHK響を振った第8では、完全にノックアウトされ、ブルックナーには外せない指揮者に上りつめたのである。この時は。FMでの実況だったので、その輪郭しか諭されなかった。しかしこのDVDにも成っている84年来日時の第8の演奏は、運よく実演に遭遇でき、音の悪いホールでも、カテドラルで聴いた時のような感動を覚えたのだった。

それにしても、今このビデオを見てもとてつもなくでかいブルックナー演奏だ。細かな傷にはめもくれず、強引にオケをドライブしていき、大変素朴に響くが豪快な音色という、他では聴けない解釈のブルックナーと言えるだろう。全く違和感がないのは、マタチッチが音楽の本質を掴んでいるからだろうか。まだ駆け出しのアントンKにも、当時これがブルックナーの音という響きの法悦とでも言おうか、納得していまう何かが襲いかかってきていたのだと思う。

タバコに火を自分で着けられなかったり、靴ひもを自分で結べなかったマタチッチだが、彼の弾くピアノは素晴らしかったらしい。指が10本もあるからと言って、指揮棒を一切持たなかったマタチッチだが、現代にはこういった個性的な音楽の塊のような指揮者は皆無になってしまい寂しさを覚える。


SLみなかみ物語号

2016-11-26 10:00:00 | 鉄道写真(SL)

週末は久しぶりに上越線へ行き、SLの撮影を楽しんできた。あいにくの天気で、時よりの雨模様、凍える寒さではあったが、蒸気機関車撮影とあっては、こんな天気も見方になってしまうから気合いが入る。気温が低く雨が降ると、水蒸気が白く、いわゆる白煙がたなびくこととなり、迫力ある被写体へと変化する訳だ。

この日は、飯山線でもSLの運転があり、古くからのSLファンは二分されたようで、撮影者で溢れ返ることもなく、どこの撮影地も平和だったように思うが、アントンKもSL撮影は久しぶり、たまにはのんびりと撮影を楽しむのも悪くないと改めて思った。

2016-11      SL水上ものがたり号 D51498  磐越物語編成


シルフィードという名のJT(485系)

2016-11-23 10:00:00 | 鉄道写真(DL)

先日の畏友たちとの旅行の際、たまたま撮影できた3両編成の臨時列車。普段は、なかなか馴染みのない車輛になってしまったせいか、目の前に現れても、いったい何と言う列車か名前を忘れてしまい、それでも仲間うちでは悟っている感覚は何とも心強く頼もしい。

NoDoKaという485系(もとは189系からの改造らしい)であり、さらに遡ると「シルフィード」というカーペット車輛だった。現在の名前を忘れて、昔の名前で通用する仲間がアントンKは好きだ。同じ時間を生きてきて、それでもこうしてまだ同じ時間を共有できる人達は、アントンKの誇りであり宝ものなのだ。

写真は、NoDoKaの前の姿、シルフィードの非電化走行写真。当時はこの車輛専用のDLが用意されていた。新潟支社の力の入れようがうかがえる。

1991(H3)-11-07   9227レ DE101701 シルフィード 磐越西線:日出谷-鹿瀬


光と影~EH500力走

2016-11-20 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

東北遠征の帰り道、あまりにも綺麗な夕日が目の前に落ちて行くので、ちょこっと寄り道。

暗闇から光のステージに立ちあがるキンタは、掛け値なしにカッコいい。思いもよらぬ光の演出に俄然力を貰った瞬間だった。

2016-10       EH500-79        JR東日本/東北本線