アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

第一線を退いたEF65P型の印象

2019-04-02 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

鉄道ファンなら誰もが憧れていた東海道ブルトレ牽引時のEF65P型。78年に後継のPF型に道を譲ってからは、地味な余生を送っていた。国鉄が解体されてしまってからは、大部分が貨物会社に譲渡され、首都圏を中心に貨物列車を黙々と牽くようになった。

EF65PFに代わったブルートレインは、後期型だから本来ならアントンKの好みに合わなかったが、新製された65PFはピカピカの外観で、かつ当時この東海道線のブルートレインのみヘッドマークが維持されていたこともあってP型からの喪失感は少なかったと思う。

それに引き換え、花道を退いたEF65P型は、東京区時代の姿を思うと惨めに感じ悲しくなったことを思い出す。掲載写真は、朝倉賀野を出て都心を目指すEF65P型重連による石油貨物列車。以前にも記事にしたはずだが、アントンKは一時期、この列車を撮影のターゲットに据えていたことがある。EF65P型が来る前のまだEF60の時代から撮影はしていたが、今にして思えばいくら仕事の合間の撮影とはいえ、もう少し考えて撮影してればよかったと悔いが残っている。もっとも、ロクマルからこの65P型に変わった時、やはり辛いものがあったから、これで精一杯だと、残された画像から当時が見えてくるのだ。薄汚れたEF65からは、かつての栄光は感じられないが、足並みを揃えて重連で長大なタキを牽く姿は、ブルトレに匹敵するくらいのインパクトがアントンKにはあった。まだ更新色の機関車もない時代の出来事。

1988-01-12       5782ㇾ  EF65512+   JR東日本/高崎線:神保原付近にて