アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

客車天国東北線「雑形客車を語ろう」

2019-04-08 20:39:32 | 国鉄時代(モノクロ)

先日偶然にも、JR東日本ご自慢の「四季島」E001系の試運転に出くわした。まだ登場して間もない頃、何度か撮影はしたものの、なぜかインパクトは少ない。強烈な印象は残らなかったのだ。乗車する身分でもないし、せめて撮影だけでもと最初は力んだが、時間とともに記憶から置き去りになる車両のようだ。同じことが、西日本の「瑞風」にも言える。多分自分のせいだろうが、まだ馴染みがないからなのか、もう少し時間をかけて考えてみたい。

今回は、遠い過去にはなってしまったが雑形客車で編成された普通列車の画像を掲載してみる。以前の記事では、上野まで乗り入れていた普通列車は東北・常磐線と日に3往復はあったと書いたと思うが、80年代の東北線、それも黒磯以北の東北線内には、まだかなりの客車列車が残っていた。もっともこの時代には、まだ東北新幹線がなく、東北特急が過密ダイヤのごとく走っていたから、普通列車などは、かなり地味な存在だったことを思い出す。アントンKは、その特急電車撮影のために、これら普通客車列車を移動手段の足としてよく乗車したものだ。今では考えられないくらいの長編成でやってきて、ガラーンとした車内に乗り込めば、暖房が目一杯効いており、シートが火傷しそうになるくらい熱かった。そんな車内で次の下車駅まで、のんびり外を見ながら過ごす時間こそ、今では作り出せない時間だろう。知らずのうちに旅情を味わっていた訳だ。

掲載写真は、南福島から上がってきたED75けん引の普通列車。何と雑形13両編成!オハ、スハといった普通の雑形客車の編成は壮観であり、かつ迫力も感じたもの。もちろん、列車によって編成長さは異なるものだが、現代のように2両とか、3両なんてことはない。カメラも構えがいのある被写体と言えるのではないか。ここのポイントは連続勾配区間だから、貨物列車には後補機(ED71)が場合によって付き、目が離せず忙しく撮影を楽しんだことが昨日のことのよう。1日いても飽きることはなかった。

1982-03-18   130ㇾ  ED7597    東北本線:南福島-金谷川