アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

最近の工事列車の魅力~キヤE195系

2024-02-20 21:00:00 | 鉄道写真(DL)
 三寒四温の季節に入った。特にこの時期は体調を崩しやすく、花粉飛散の時期とも重なっていつも憂鬱になる。毎年のこととはいえ、もうこの季節か!と時の移ろいにここでも驚嘆しているのだ。
 毎年実施されているダイヤ改正も、いよいよ迫ってきた。(3月16日)今回の目玉は、北陸新幹線の敦賀までの延伸だろうが、全国的にみれば細かな動きが多々みれるようだ。鉄道趣味的見地からみればトピックは何なんだろうか。アントンK自身の関心度が下がってしまったこともあるが、ダイヤ改正で廃止されたり、誕生したりする列車たちが、昔ほど魅力的に感じていない。それは車両そのものよりは、今の世相によるものではないかと感じている。趣味人としての世代間のズレを感じる場面が多いのだ。好き者同士、やはり同じ趣味を楽しむ人として、自分を含めて再考していきたい。
 今回の掲載は、JRのレール運搬車キヤE195系。2両編成単位で使用する定尺タイプの車両が3セットで回送されているシーンだ。国鉄時代の、茶色いクモル24のような独特なスタイルだが、電車ではなくディーゼル車というのが今時か。それまでは、レール運搬などの工事列車は、機関車けん引の貨車を使用していたが、これらが今後は全てこのキヤに置き換わっていく。普段なかなかお目にかかることは少ない列車たちだが、この時も偶然にやってきた。
2023-10-16      工9734D    キヤE195系  上越線:後閑付近

究極の離合!?最果ての地で悪夢を見た~DD51

2022-12-27 19:00:00 | 鉄道写真(DL)
最後に掲載するのは、離合写真の中でも忘れることの出来ない1枚を出してしまおう。
寝台列車の撮影を中心に据えていた時代、東海道線から九州ブルトレが撤退してしまうと、自然と北側へと足が向いてしまうのは自然な成り行きだった。それまでのけん引機関車が、EF81から新鋭のEF510 500番台へとスイッチしたり、海峡線でのED79や、道内のDD51重連けん引は、アントンKにとっては被写体として申し分ないものに感じていたからだ。本州内は青森を、道内は函館を起点に据えて、何度となく通った時代がとても懐かしく感じてしまうが、有名撮影地と言われるポイントだけでは物足りず、回を重ねるうちにロケハンも進み、好みのポイントの発見にも心躍った物だった。ここはそんな無名なポイントでの出来事だった。付近には人工物が見当たらず、ただ真っすぐ直線が複線で伸びていて、何とも北海道を感じた場所だったのだ。ベストのコンディションで列車を待ち、DD51のヘッドライトが見えてきたその時、背後から忍び寄る単行キハ。ダイヤ上、ここでバッテン(すれ違う)だったことは、後から解ったことだった。撮影直後は、後味の悪い気分に落ち込んだが、次への闘志が煮えたぎってしまったこともまた事実。急遽スケジュールを変更し再度この線路端に立ったことは、ここだけの話として欲しい。
あれから8年以上の歳月が経ち、当時の心の葛藤も消えてしまったが、今振り返れば、北海道を代表する国鉄車両たちの並びとして受け入れられる気持ちに変わっている。
2014-08-02     8002ㇾ   函館本線:北豊津付近


三つ目DD51晩年の日々~DD51 745

2022-05-08 16:30:00 | 鉄道写真(DL)
鉄道趣味の世界で、アントンKを長年ご指導下さった先輩が他界して早1年の歳月が過ぎてしまった。国鉄蒸機時代の逸話は、今でも仲間内では鮮明で、おそらく生涯に渡り語り継がれていくのだろう。しばらく会えずにいた所に訃報が舞い込んだから、未だに心から信じられないでいるのが正直なところ。蒸機、ゴハチなど、当時の中心的被写体の渦中で、数えきれないほどの経験をご一緒させて頂いた。こうして彼を思い出すと、どこか身の引き締まる想いが湧いてくるのだ。
今回はそんな想いから、その先輩と同行した時の画像を掲載してみる。まだ磐越物語号の運転前、不定期でSLの運転があった時代のものだ。この時は、秩父にいるC58363を借り入れて磐越西線を走り、列車後部には、これまた当時新潟にいたDD51 745号機が援護していた。ボンネットの真ん中に3つ目のライトを装備しているのは、北海道からやってきたことの証。北海道全てのDD51がこの形態ではないが、だからこそファンにはとても人気があったカマだった。当日は、雨雲が垂れ込め、とにかく暗くて撮影出来ない諦めようかと思うくらいの天候。この画像も露出不足で、ポジをデータ化する際、ブレをごまかしている。

1997-03-08      9236      DD51 745  JR東日本/磐越西線:三川付近


思い出のノスタルジック・ビュートレイン~DE10

2022-04-05 20:00:00 | 鉄道写真(DL)
今年になって入替機DE10がいよいよ一線を離れたと聞いたから、これを機会に少し振り返ってみた。
もともと凸型機関車は苦手だったアントンKだが、長年見たり撮影したりしているうちに、印象も少しずつ変わり馴染みが出てきた矢先の出来事のようで、何とも物悲しいものだ。何にでもご縁というものは存在し、短い人生、出会いは大切にしたいもの。いつもは地味で目立たない凸型ディーゼル機でさえ、目の前から居なくなるのはやはり寂しく思えてしまうのである。
好んで撮影はしてこなかったデーテンではあるから、あまり気に入った画像は持てなかった。自分にとっての名シーンは、限定列車とはいえ、陸羽東線を重連で走った「あけぼの」の雄姿だったが、如何せん時間帯が悪く思うようには撮影出来なかった。印象的だったのは、秋田の五能線を走っていた「ノスタルジックビュートレイン」だろうか。今でも美しい風光明媚な路線は変わらないが、専用の客車を従え定期的に走っていたことを思い出す。個人的には、ノスタルジーを謳うのなら、オハ61などの茶色い旧型客車で走らせて欲しかった。
掲載写真は、五能線から回送で奥羽線に入ってきた同列車だったが、どういう訳か機関車のみの単機で姿を現わし、がく然とした思いが蘇る写真。当時は、ジョイフルトレインも流行っていた時代だからか、車体が随分と派手な装いに感じたものだが、こんな印象の列車でも懐かしく思い出されるのは、現代の車両たちが、どれも無個性なものばかりに感じているからかもしれない。

1996-07-13          DE10 1112            JR東日本/奥羽本線:川部付近


春の陽気に誘われて・・・DD51 842

2022-04-01 20:00:00 | 鉄道写真(DL)

日に日に陽ざしが強くなり、いよいよ春本番の様相となってきた。桜前線に限らず、これからの新緑の季節は、どこか宛もなく出掛けたくなるものだ。今年は何十年か振りに行ってみたい路線がいくつかある。もちろん人の動くGWは避けたいところだが、ある程度時間的余裕も必要になり、いつ実行に移せるのかチャンスを伺っているのである。一方で、現在花粉もピークを迎え、かつ感染症も気にかかる状況の中で、いかに毎日を快適に過ごすかという日常にも頭を抱えている。平穏な日々を送れるのはいったい何時になるのだろうか。

タブレット現役時代の八高線。いよいよそのシステムの廃止が迫り、鉄道ファンによる団体列車が走ったことがある。旧客使用という事だけで、もの好きなアントンKも当時出向いていた。イベント列車だからか、今でも何かと登場のDD51 842号機が当てられ、特別感に拍車がかかる。うららかな春の野山にデーデーのエンジン音が響き渡り、目の前を通過していく。あれから30年余り、平成の御召列車の大役を何度も熟し、未だ現役機であるDD51 842号機。そう思うと凄い機関車だと改めて考えさせられる。

1994-04-17      9235  DD51 842   旧客4両    JR東日本/八高線:竹沢にて