アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

輝かしい日々たちへ

2019-04-30 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

「平成最後の・・」がやたらと見たり聞いたり激しかった本日、4月30日。0時の時報とともに令和の時代がやってくる。テレビ画面では、カウントダウンを表示、記念グッツやお祝い膳など、ここぞとばかりの便乗商法は、ちょっとやり過ぎではないかと思い、逆に白けてしまう。もっと厳粛に受け止め、各自静かに令和時代に思いをはせても良いのではないのか。今日の騒ぎを見てそんな風に感じた次第。

元号が令和に変わるからって、世の中何が変わるのだろう。何も変わらないのではないか。むしろ大きく変わってほしいとは思うが、平成の30年は、アントンKにとっては激動の30年だったと振り返っている。昭和の時代が、若く光り輝いていたように感じてしまうからかもしれないが、明日からの新しい令和時代は、平穏で活気溢れる時代になってほしい。多くの子供たちが、明るく将来夢を描けるような、そんな世の中になることを切に祈りたい。

掲載写真は、アントンKにとって趣味の上でも、最も充実していた昭和の時代から赤城国体時に走った御召列車の写真を載せておく。御召と言っても、これは回送列車だから、本運転列車とは比較にはならないが、そうは言っても吸い込まれそうな輝きを放つロクイチが第一号編成を牽く姿は、たとえ回送でも垂涎の的だった。我々の仲間には、旗の付かない回送列車こそ「本番」と言い切る強者も存在する。人それぞれの想いが交錯し、感じ方もそれぞれ異なる。だからこそ楽しいのだ、趣味の世界は・・

1983-10-14  回9702ㇾ  EF5861     上越線:渋川付近にて

 


D51498復活30周年~そして令和時代へ

2019-04-29 20:00:00 | 鉄道写真(SL)

昨年より高崎区のD51498が特別装飾をして活躍している。それは、この機関車が復活を果たして昨年で30周年を迎えたことから、テンダーに大きなロゴが入り、ひと際目立った姿で走っているのである。アントンKも、なかなかこのデゴイチに会えずここまで来てしまったが、大型連休を利用して少しだけ見に行ってきた。

このD51498は、オリエントエキスプレスが日本中を駆け回った1988年、その最終行程である上野から大宮までを担当し復活を果たしたのだった。あれから30年の歳月が流れた訳で、そう思うとやはり自分自身をも含めて世の中変わってしまったと今更ながら感慨にふけっている。あの日見たD51498が、いまだにこうして我々の前に元気な姿を見せていることは、ある意味奇跡的なことなのかもしれない。この偶然と一期一会の貴重な体験をこれからも意識していこうと、新たに引き締まった気持ちになってしまった。これからも変わらず、我々ファンに新たな夢を抱かせ続けて欲しい。

写真は、デゴイチのテンダーにペイントされた、今回の特別装飾のサイドビュー。機関士を含めた3名の乗務員の真剣な姿が印象的。どんな時でも前を向いて進む蒸気機関車デゴイチに、また勇気と力を貰った想いがしている。

2019-04   9135ㇾ SLぐんまよこかわ  D51498  JR東日本/信越本線:磯部付近

 


大空と大地を行く重連たちへ

2019-04-26 21:00:00 | 鉄道写真(DL)

いよいよゴールデンウィーク直前となり、何かと慌ただしい時間を過ごしている。日も長くなり、気候も外出には最適になり、何をするのにも良い季節となってきた。が、今年の週刊天気予報では、どうも天気が安定しないようで、このままいけば残念な予報となっている。少しでも良い思い出を残しつつ、春を満喫したいものだ。

近年この大型連休には、特に大きな旅行は計画せず、家で過ごすことの方が多くなった。家の中でも普段は出来ない過ごし方も多く、時間を目一杯そのことにあてるのも唯意義な時間になる。古い写真のデータ化や、長年採りためた演奏録音記録のデータ化もその一つだが、果たして今年はどうなることやら・・

20年も遡れば、毎年この連休を使って撮影旅行に出ていたことを振り返れる。この時期の朝晩の日照は、アントンKの最も好みの時間帯であり、思い出のカットも多いが、今回はその中から1枚掲載してみる。1年を通して美しい北海道は、四季折々その表情を変え写欲をそそる題材だが、この時期の春まだ浅い北海道もまた、とても清々しくて大好きだった。特に天気の良い日の夕方の斜光線には、いつも心洗われたものだ。どこまでも続く青い空と地平線まで真っすぐ伸びた線路に、いつも北の大地北海道を感じる。被写体は随分と変わってしまったが、また新たなシーンを探しに行きたい。

1992-05-02   8002ㇾ  DD511072 トワイライトEXP.   室蘭本線:旭浜付近


荷物・郵便車併結運転

2019-04-24 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

荷物列車が全国から消滅してかなりの時間が経ってしまった。荷物列車というと、まずは機関車けん引の客車列車を思い出し、EF58を筆頭に、ED75やEF81などがけん引していた地方幹線で出会うことができて、大変懐かしい。また首都圏では、17メートル電車を改造したクモニ13が幅を利かせていて、よく遭遇したことを思い出している。

ここでは、普通列車と併結で運転されていた郵便・荷物列車の話題。昔は急行客車列車の機関車の次位には、荷物や郵便の客車が連結されているケースを良く見た。それと同じく普通列車にも併結されてるケースがあった。掲載写真のような、上野と長岡とを結んでいた115系の普通電車にクモニ83とクモユ141が併結されているパターンだ。もちろん併結するスジは決まっていたが、あえて狙って撮影した記憶はない。東海道線では、このパターンでクモユニ74の併結があったし、中央東線では、スカ色の115系電車にクモユニ82が連なったスジがあった。今にして思えば、珍しくも感じてしまい、近年の団臨か何かで、わざわざ荷物車を併結して走らせていたことが記憶に残っている。

写真は、長岡発の普通電車115系の長大編成。先頭のクモニ83は、釣りかけ式モーターで、独特な走行音で異彩を放っていたことが思い出される。

1976-03-28     724M      クモニ83004   高崎線:宮原付近にて


復活した蒸気機関車再考

2019-04-23 20:00:00 | 鉄道写真(SL)

国鉄時代の現役蒸機が1975年に引退、そして4年後の1979年に山口線に復活したC571によるSL「やまぐち」号。以来今日まで、全国各地で蒸気機関車の運転が行われている。現役時代を知らないアントンKは、C571の山口号も印象的だったが、やはり忘れもしない1988年のオリエント急行来日時に合わせて復活を遂げたD51498のインパクトは未だに大きい。あの当日は、平日であり思うように撮影など出来ていないが、ゴハチとの重連で北を目指すD51498は美しかった。また同じ時期に復活したC623「SLニセコ」は、それまでの蒸機の印象を変えるほど衝撃を受けたものだった。大地を揺るがす轟音と凄まじい煙で迫る迫力はシロクニならではであり、その場に居合わせることができて幸せに感じた。

あれから30年以上の月日が流れ、世の中も大きく変化した。若い頃から復活蒸機は自分たちより長生きに違いないと言われてきたが、色々な原因で存続問題が問われてきている蒸機も多いと聞く。いよいよ令和の時代がそこまで来ているが、大きな変化を受けることなく、まだまだ我々を楽しませてくれることを祈りたい。

掲載写真は、春の山里を重連で行くSLもうか号。現役時代には、C11とC12の重連は見られなかったらしいが、こんなのんびりほっこりする光景がいつまでも続くことを願いたい。

2000-05-05   6001ㇾ  C11325+C1266   真岡鐡道:益子付近にて