アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

重連で驀進するDD51「北斗星」

2018-08-31 20:00:00 | 鉄道写真(DL)

しばらく間が開いてしまったが、「北斗星」の続きを掲載していく。

最後は北海道内での「北斗星」になったが、海峡線内のED79から引きついて、ディーゼル機関車のDD51が重連でけん引する。運転当初は、EF81と同じように専用色ではない国鉄色の機関車がけん引にあたっていたが、しばらくでブルーに塗装された専用色が揃い、国鉄色とは別の新たな魅力的な機関車の誕生となったのである。初めてアントンKがこの機関車に出会った時、今までのDD51の印象とは異なり、とてもカッコよく魅力的に思えたことを思い出す。特に重連でヘッドマークを掲げ、爆走するシーンは、いつ見ても興奮できたのだ。

道内でも何度となく撮影し、色々なシーンを目指してきたが、やはりこうして振り返ってみると物足りなく思うことが多くなってしまう。まあこれは切りのないこととして線を引くべきなのだろうか。ここでは、自身撮影した初期の時代の画像を掲載してみる。地平線まで続く直線をハイビームで一気に近づくブルトレ北斗星は、当時とても北海道らしく思えていたが、まだまだ魅力あるポイントを知らなかった時代で、今更ながらとても懐かしく思い出される。

1989-08-02   3ㇾ  DD511068  北斗星3号  JR北海道/室蘭本線:植苗付近


コバケン 大阪フィルを振る!

2018-08-28 21:00:00 | 音楽/芸術

コバケン(小林研一郎)が,大阪フィルで3大交響曲を振るというので大阪まで行ってきた。

大阪フィルを指揮するコバケンは、アントンKにとってはお初の組み合わせとなり、聴く前からどんな相性なのか大変興味があったのだが、この組み合わせは近年何度となく演奏されているはず。今まで中々巡り合えずに来ただけの話である。今回は、新シーズン前の夏休みで日曜日ということも重なり、時間を作れた訳だが、大阪まで行って鑑賞しようと思った最大の理由は、大阪フィルの首席客演コンマスである崔文洙氏の出演がわかったからだった。

コバケンの演奏には、2000年初頭にかなり集中して鑑賞した経験があり、炎のコバケンと呼ばれる由縁が良く分かっていたが、このコバケンの指揮で崔文洙氏率いる大フィルが、どんな演奏を繰り広げるのかが、今回の一番の関心事となった。

今回のプログラムは、教科書にも載っているような「未完成」、「運命」、「新世界より」、ととても有名な楽曲が並ぶ。が、よく考えてみると、こんなにまとめて演奏するコンサートも珍しいと考えられるのだ。当日の聴衆からも、知っている楽曲は楽しめるとの会話もあちこちらから聞こえてきていた。事実、アントンKにとっても、あまりに有名でもてはやされてきた楽曲ではあるが、ただ単に外面的な音楽だけに留まらず、その音楽に潜んでいる内面性を多々感じることができたのでとても満足できた。未完成における微弱音に忘れていた音楽の深さを想い、運命では人間の真実を再確認した想い。新世界よりでは、郷愁の念からの懐かしさを感じる。若い時代に散々聴いた楽曲も、こうして今改めて鑑賞する機会を持ててとても贅沢にも感じてしまった。

こんな想いになるのも、やはり今回の演奏は素晴らしかった。本番にかけたコバケンとコンマス崔文洙とのガチンコ一番勝負のような気迫押し寄せる熱演を目のあたりにしたのだから、当然の成り行き。細かなニュアンスは、弦楽器群から大いに聴きとれ、こんな有名楽曲でも新しい発見がある。全く様相を変えた表現など、聴いていてワクワクしてしまったのだ。思っていた通り、コバケンと大阪フィルのタッグもベストマッチに感じ、今後がさらに楽しみに思えたのである。

大阪フィルハーモニー交響楽団

3大交響曲の夕べ

シューベルト 交響曲第7番 ロ短調 D759 「未完成」

ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調 OP67 「運命」

ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調 OP95 「新世界より」

指揮 小林 研一郎

コンマス 崔 文洙

2018-08-26 大阪フェスティバルホール


海峡線内 ED79の「北斗星」

2018-08-15 09:17:22 | 鉄道写真(EL)

ブルートレイン「北斗星」の誕生の背景には、青函トンネル開業が大きく絡んでいるから、いつか海峡線内で撮影したかった。それを現実のものにしたのは、トンネル開業から4年近く経ってからとなってしまった。それには色々と理由があるが、夏場でしか撮影が難しいことが最大の理由だろう。きっと機材が今のようなデジカメだったら、随分変わっていたかもしれない。実際、北斗星末期の時代には、アントンKとしてはよく出向いたものだ。それはともかく、ED75を彷彿とさせるED79の北斗星を撮影すべく出かけたが、いつになく違う印象に思ったのは、前側のパンタグラフを上げて向かってくること。これには、初めて撮影するまでお恥ずかしいが気が付かなかった。ご存知のように北海道方のパンタを上げるというルールがあるようで、下り列車の場合は常にこの格好となる。相変わらず違和感は隠せないが、逆に海峡線の特徴の一つだから、今では許容範囲にまで気持ちは緩和されている。晩年のシングルパンタと比較するまでもないが、やはり原型のクロスパンタグラフ装着の姿は、威風堂々としていて頼もしく思える。

掲載写真は、道内定番の木古内の複線区間をいくED79「北斗星」。この頃は、いかに被写体に日を当てるかに固執していたから、あまり経験のない同線での撮影は定番区間でとなってしまう。ここも何度か出向くことができたが、在り来たりのものしか残せていない。このあと機材の発展とともに、この「北斗星」も本州内でも撮影対象になってしまうのだから、この撮影をした当時は思いもよらなかった。

1999-04-30    5ㇾ  ED795   北斗星    JR北海道/津軽海峡線:木古内付近


やはり「北斗星」はEF510なのか・・!

2018-08-14 17:00:00 | 鉄道写真(EL)

今回は、同じ「北斗星」でも晩年に撮影したものを掲載。

当初はEF81で運転されていたブルトレ「北斗星」も、2010年になって後継機関車の噂が出だし、それまで日本海側で活躍していたEF510が500番台を名乗って出現した。この時点では、まさかこの先数年で、列車自体が廃止されるなんて夢に思わず、新たな時代を感じていたものだが、無情にも廃止が発表され度肝を抜かされたのだった。今にして思えば、新製されたEF510は、JR貨物への譲渡が最初から決まっていたようで、何とも切ない気持ちになってしまう。晴れ舞台から降ろされた機関車たちではあるが、現在でもEF81に代わり、地道に貨物列車けん引に精を出していることだろう。また違った魅力を探しに会いに行きたいと思っている。

冬晴れの関東に戻ってきたEF510-504「北斗星」。アントンKお気に入りのこの角度、この機関車をベターに見せる角度に思うが如何なものか?日の出前の雪と寒さとの死闘がうかがえる前面。実際最後部のカニ24は雪だるまだった。

 

2013-01-06      2ㇾ  EF510-504  北斗星   JR東日本/東北本線

 


JRのブルートレイン「北斗星」

2018-08-12 17:00:00 | 鉄道写真(EL)

今回から整理も兼ねて列車名別に並べていきたい。まずは「北斗星」。

国鉄がJRになってから生まれた寝台特急「北斗星」は、青函トンネル開通によって走り始めたといってよい。それまでの青森行き夜行から青函連絡船というルートが直通に変わったことで、当時は随分と画期的に思えたものだ。ブルトレ「北斗星」自体も当初から3往復体制の強気と思われるダイヤだったが、これには時代背景が多分に絡んでいると読み取れる。こうして昨今の不景気にじっと耐え、身に染みたからこそ、当時の事が鮮明に蘇るというものだ。

アントンKも「北斗星」の撮影画像はそこそこ集まったが、個々に画像を見返して不満や落胆の念にかられるのはいつものこと。その時のベストで臨んでいることは間違えないが、こればかりは切りが無く今後もエンドレスで続く気持ちなのだろう。どうしても自分の好みの撮影ポイントでの画像が多くなるが、やはり上野~札幌の区間で、色々なカットを目指すべきだった。何をどう撮るか、と基本姿勢に立ち返ると、それを打ち崩すまでの心の余裕が生まれていなかったのだ。

掲載写真は、運転開始当初の「北斗星」。汚い画像でお恥ずかしいが、まだ専用塗装(星ガマ)ではなく、今でいう原色がけん引している。初期の頃、「あさかぜ」と並んで、ディナーにフルコースを味わえるような豪華列車だったことも思い出した。

1988-11-16 6004ㇾ  EF8194 北斗星4号 JR東日本/東北本線:蒲須坂付近