アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

さよなら列車から始まる想い~ED16

2019-04-11 16:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

あれだけ若きアントンKを夢中にさせてくれたED16のお別れの日。

今から考えてみると、初めてED16に出会った日から約8年間でこの日を迎えている。長いようでとても短く感じるのはどうしてだろう。このED16という電機は、少なくともアントンKの趣味人生、鉄道写真の履歴簿には、欠かせない機関車となっている。アクセスが当時はしやすく感じて、春夏秋冬のED16を撮影しようと躍起になったこともあるが、残された画像は、今見返すとどれも同じように感じてしまう。とにかく現場にを第一に出かけ、そこでイメージするのは、どこか演奏会でこれから音楽を鑑賞する時とダブって映る。この指揮者がこの楽曲を、とイメージするより、やはり自分の耳で聴くことが一番であり会場へと足を運ぶ。そこで感じた一瞬こそアントンKが最大に求めるもの。多々下準備のあと、現地に出向き、想い通りの撮影ができるのは僅かだろう。が、その僅かを求めて何度も出向くことこそ、望むところであり、これはロマンだろうと思っている。

都内から12系客車を牽いて、青梅線内を名残惜しそうに走るED16の姿はどこか誇らしく、イベント列車であるとはいえ違和感は無かった。いつかは客車を牽いている姿を見てみたいと当時は思っていたが、それが引退の日になるとは悲しいことだ。実際にはこの日の数日前に、某テレビ局の団体列車が運転され、その時にもED16が12系をけん引したのだが、これだけ時間が経ってしまうと同じことのように思えてしまう。掲載写真は、古里駅の中線にて出発を待つ同列車。左右のホームには、溢れんばかりのファンの姿があるが、35年以上も時間が経った今見ると、まだまだ微笑ましく見えてしまう。

1983-03-26  9544ㇾ  ED1610             青梅線:古里駅にて