アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

ED79疾走の影で・・

2016-09-28 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

北海道新幹線が開通してから早くも半年の歳月が経過した。青函トンネルに新幹線が通るようになり、これによって北海道に渡る定期夜行列車が消えて行ったが、最近のニュースでは、新幹線開通前より乗客が8割ほど増加したらしい。これはまさに新幹線効果と言えるだろうが、冬に向かうこれからの季節、いかに旅行者を増やしていくかが大きな課題となるだろう。乗車している大部分の乗客は、札幌を目指すとは考えにくく、函館までの旅行者だろうから、道南でのイベントを増やしてより活性化していくことが急務となる。JR北海道も腕の見せどころだろうか。

津軽海峡線も静けさを取り戻している頃だろう。春から新幹線が通ったと言っても、8月までは、カシオペアが北海道に渡っていた関係で、海峡線も随分とファンで賑わっていたと聞いている。果たして「祭りのあと」の津軽線はどんな姿を見せてくれるのか。今年は、秋色が深まったころまた出かけてみたいと思っている。

さて今回も10年前の写真。

海峡線の撮影は、古くは1992年まで遡れるが、機材がデジタル化したことから、全て撮り直す気持ちで年に数回ほど出向いていた。アントンKは周りの仲間からすればデジタル化は遅く、ちょうどこの頃から、フィルムとの併用を開始した時代。まだデジタルに対して疑っていた時代であった。昔から ED75が好きだったアントンKだが、ナナゴがほぼ消滅し、今にして思えば最後の砦として活躍していたED79に、無意識のうちにナナゴのイメージを求めて撮影していたのかもしれない。掲載写真は、夏も終わり日の出が徐々に遅くなってきた時期、津軽海峡を目指し疾走する8007レ。臨時の北斗星にはヘッドマークがないことからサイド狙い。偶然にも朝日が機関車の運転室ドアに当たり無心にシャッターを切った。 Nikon D2Xsにて撮影。

2006-08-26   8007レ 夢空間北斗星  ED7912      JR東日本/津軽海峡線

 

 

 

 

 

 


雨の米子にて

2016-09-25 10:00:00 | 鉄道写真(DL)

なかなか東京はお日様が出てくれない。ここまで天候不順が続いてしまうと、我々の生活にも影響を及ぼしそうで危惧している。とりわけ生鮮野菜の価格高騰は毎日の食生活に直面して大打撃。困ったものだ。

当然ながら、こんな天気が続くとカメラを持って出かける気分にはならない。写真に対し記録性より自分の感情に重きを置くようになった現在、ただ被写体に対しシャッターを押すことだけでは満足できなくなった。

思考の改革、変化。新しい視点で物事を見て、自分がどう感じるか、それを写真として写し留める。言うことは簡単だが、なかなか出来ることではない。世の中の変化に合わせて、自分の中でも変化させられる部分と、頑固に固辞していく部分とをうまく持ち合わせて、趣味を楽しんで行きたいのだが・・・

「雨の朝、米子駅」

夜行列車で降り立った米子は、冷たい雨が降っていた。真冬だから、雪を期待していたが、冷たい雨。少々ふて腐れてホーム端で待ったことがついこの間のよう。しかしもう10年の時間が経っていた。この時思い出すのは、自身デジタルカメラを導入仕立ての頃で、どんな設定で撮影していいのか良くわからず、全てにおいて半信半疑だったこと。年始の大社臨を狙いにここまでやってきたものの、最悪と言える天気に途方に暮れ寒いホームで待ったことだ。

今日の行程を案じるかのごとく、赤信号が4つも並び、自分に「止めとけ!」と言っているかのよう・・・

そこへ定時で東京から一足遅く1003レが入線してきた。そんなシーンの1コマだ。

10年ひと昔と言うが、今ではふた昔、いやそれ以上かも。自分の身の回りの全てが変わってしまったと言ってもいいほどだ。趣味で撮影している写真も、この頃を境に今ではデジタル化100%。それが当たり前のように日々使用し、何も感じなくなっている。前ばかり向いていると疲れてしまうから、たまには立ち止まることも必要かもしれない。

2006-01-14          1003レ  出雲 DD511186      JR西日本/米子駅


ブラス・カスミッシモを聴く

2016-09-24 10:00:00 | 音楽/芸術

横浜で毎年開催されているジャズフェス。今年は「カスミッシモ」という若いブラスバンドを聴いてきた。

平均年齢25歳という、学生のクラブ活動の延長線上にあるような活気溢れる若いメンバーから、どんな音楽が生まれるのか。敢えて音楽をジャンル分けするのなら、吹奏楽という分類になるらしいが、ほとんどこの手の分野には縁遠かったアントンKだから、昔から興味があった分野ではある。いつも言うことではあるが、音楽というものは保存が出来ず、その場の体験から生まれる芸術とするのなら、やはり同じ空間に身を置いて体験することから全てが始まるのではないか。書物やCD等からの先入観だけで自己解決してしまうのは早計すぎる。この歳になると、音楽だけではなく何事においてもよくそう思うことが多くなった。

神奈川県立音楽堂で行われた今回のコンサート。この音楽堂も昔から名前は良く耳にしていたが、ここで音楽を聴くことは初めてではないだろうか。上野の文化会館を思わせる様なエントランスや会場内は、アントンKにとっては初めてにしてはどこか落ち着き良い雰囲気。音楽を聴く時は、こういったホールの環境も非常に大事だと常々感じている。もちろん個人的な意見なのだが、音楽に集中し堪能したあとは、いつも解放感からか、外の景色、空気が恋しくなる。何時間も閉鎖的なホール内の座席に身を置いていた訳だから、当たり前の話だろうが、重い扉を開けて一刻も早く外へ向かいたい心境になってしまうのだ。その点、赤坂のサントリーホールや上野文化会館はベストであり好みに合うホールに思っている。ホール内の音響は言うに追わず、ホールの立地まで拘ったら考え過ぎだろうか。

さて、今回のブラス・カスミッシモによる演奏だが、演奏の良し悪しはアントンKにはよくわからなかった。演奏会を一つのストーリーとして構成してあり、後でその意味がわかったという具合。かなり凝った内容だったように感じている。管楽器そのものの音色は全く好みのものではないが、それは当り前の話。クラシックを中心とした管楽器の音とは、別次元だろう。その昔、管楽器を専門講師に習ったことのあるアントンKだが、その当時の講師の奏でる音色を思い出してしまった。キリキリと耳をつんざくような金切り声のような響きは、精神衛生上宜しくないのだ。まあそんな音色が終始していたが、これが吹奏楽曲となると、また違って聞こえるから面白い。ベースや打楽器とのやり取りが面白く息つく暇もないくらい。何と言っても楽員の方々が楽しそうに演奏している姿は、それを見ているだけで感動するものだ。

終演後、かなり元気をもらって帰路につくことができるくらい気分が高揚していたことも付け加えておきたい。

2016-09-17

KASNY AWARDS

ブラス・カスミッスモ 第18回演奏会

神奈川県立音楽堂


菊の御紋に「敬礼」

2016-09-22 10:00:00 | 旅行

車輛は変わっても、緊張感は変わらない御召列車。

美しいその姿が通り過ぎる時、不思議と空気感が「スッ」と変わっていく。

大きな窓から見える両陛下の立ち姿。

沿線に向かって手を振るお姿には、いつも頭が下がる想いだ。

2016-09-11    E655系御召列車                 JR東日本/羽越本線

 

 

 


広島公開ヘッドマーク

2016-09-21 22:00:00 | 鉄道写真(EL)

今年もこの時期がやって来たんだな~と感じている。

広島で毎年行われているJR貨物フェスのPRヘッドマーク装着のことだ。暑い夏が終わり、空気が澄み気候が良くなってくると、いよいよ撮影には最適な季節の到来となり、それに合わせたように、このイベントが開始される。毎年マークが装着されるが、どの機関車に付くかは、付いてみないと判らず、またデザインも毎年異なりファンを楽しませていることも事実のようだ。今年は貫通ドアのあるEF65PFに付いたというので、早々に撮影に行ってきた。装着の機番は、もちろん今や新鶴見区のスターガマともいうべき2139号機。国鉄色へと復帰した65PFのラストナンバーだ。

EF652139

EF6633

EF6636

EF67102

この4台にヘッドマークが装着されているようだが、マーク装着が片エンドのみだから、運用を読まないと前面に出ていないことがあり、これがまたファンの心を悩ましくくすぐって意欲をかき立ててしまう。アントンKもその一人。しばらくは機関車を追って東奔西走、楽しめそうだ。

2016-09      EF652139                     JR東北本線/