
今年は、国鉄電機にとって試練ともいうべき年になりそうな予感がしている。先般のダイヤ改正を境に、一気に古い機関車が動かなくなり、それも貨物列車でしか機関車には出会えない時代を迎えたようである。まあ来る時が来たという事なのだろう。今の情報下時代でさえ、改正後は何とも不気味な静けさを感じてしまっているのだ。
こんな状況の中、「カシオペア」の運転情報が流れてきた。最近の運転に倣って団体列車となり、辛うじて今回は夜行列車での運転らしいが、この運転を以ってカシオペアの運転は終了とのこと。理由は定かではないが、車両老朽化が機関車、客車ともに上げられるのではなかろうか。昨年高崎の機関車の引退に始まり、尾久に所属しているEF81も風前の灯、カシオペアの運転が消滅してしまうと機関車も必要なくなるという流れだ。
1999年デビュー以来、カシオペアはアントンKにもブルトレと同じように撮影対象にしてきた列車だったが、北海道へ渡らなくなった時点で大分熱も冷めてしまっていた。近年、団体列車として運転されている列車は、牽引機関車がEF510-500からEF81へと変更になり、線区によってはEF64牽引や重連運転となるので楽しませて頂いてきたが、それも時間とともにマンネリ化していったのだ。それは、やはり毎回我々ファンにも予想出来てしまう運転路線であり、なかなか新たな発見、シーンが見出せなかったからなのだろう。機関車が嫌われ、客車自体も老朽している現在では、廃止も止む無しと納得してしまうのだ。
ここでは、札幌まで走っていた時代の画像を掲載しておく。ちょうど今頃の季節、福島にも桜前線がやってきて、色づいた東北を撮影しようと出向いたものの、冷たい春雨にやられた時の一コマ。このEF81の塗色はファンに人気が無く嫌われカマだったが、今こうして改めると華があって素敵に見えてしまう。
2009-04-12 8010 EF81 99 カシオペア 東北本線:松川付近
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