アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

ゴハチの荷物列車

2016-07-31 18:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

昨今の東海道線へ撮影に出ると、つくづく華やかさが無くなり寂しくなったことを実感する。今にして思えば、アントンKが鉄道撮影に目覚めた頃が、一番大動脈としての東海道本線を感じた時代だったのだろう。あれから数十年、荷物列車が無くなり、誰がブルートレインまで全廃するなんて考えようか・・・

華やかな夜行列車とは違い、地味だが東海道線を語る時には決して外せない列車は荷物列車の存在だろう。当時東京口は、どの列車もEF58が牽引し普段から目が離せない事が多かった。しかし荷物列車末期の時代には、このゴハチに変わり山から下りてきたEF62に変わったことは有名な話。このことも今思っても考えられなかった出来事だった。

掲載写真は、夜の帳の名古屋駅で、盛大にSGを上げるEF58100。宮原区所属の100号機。大窓機ではなかったから、仲間内には今一つの人気だったが、端正なたたずまいが好ましくアントンKには、最もゴハチを思わせる表情だったように思う。

1983-12-31    荷30レ  EF58100     東海道本線/名古屋駅にて


レッドベア(DF200)全開!

2016-07-27 06:00:00 | 鉄道写真(DL)

カシオペアが団体列車として生き延びてから、早2ヶ月が過ぎようとしている。

今までとは違い週末中心の運転となり、運転そのものも激減してしまったが、牽引する機関車が、本州内がEF81に返り咲き、また道内は、新鋭のEH800やDF200の牽引ということで、特に機関車ファンにはたまらない組み合わせとなったのではないか。アントンKもご多分に漏れず、時間を見つけては撮影のチャンスを狙っているが、日程が思うようにならないのが現状だ。また相変わらずの天気で、出陣意欲を殺がれていることもある。こんな状況ではあるものの、やはり現場に出てナンボのこの趣味の世界。こんな言い訳がましいのは恥ずかしいことだ。今回は撮影シーンを思い描いて渡道してきた。

とにかく残念なのは、北海道内の機関車にはヘッドマークが装着されないこと。このことでおそらく撮影者もかなり見切っているだろうと思う。スペシャルな豪華列車である以上、やはり見栄えは重要なポイントであり、どんな理由があろうとも無理してでも付けて欲しかった。何度か撮影していて改めてそう思った次第。昔のDF50のブルトレの撮影時にも、九州内や紀勢線にはヘッドマークは無かった。個人的には、凸型より箱型の機関車が好みだから、是非とも期待していただけに残念だった。

掲載写真は、そのDF200が上り坂を全開で迫ってくるシーンを超望遠で・・

この日は朝から曇りベースの天気が続き、半ば諦めてこのポイントまでやってきた。雲の流れが早く、時より日が指すような天気に変わりつつあった。そんな落ち着かない空模様の中、定刻でカシオペア紀行がファインダーに飛び込んできたが、今まではDD51が重連牽引だったカシオペア編成を、いかにハイパワーのDF200だといっても単機牽引では苦しそう。屋根から噴き上がる排煙は凄まじく、地響きのようなエンジン音とともに大迫力なシーンが目の前に展開された。被写体のパワーと迫力に負けじとシャッターを切り列車を見送ったが、ご覧のように写真としては失敗に終わった。

お叱りを覚悟で掲載したが、画面に対して被写体が大きく入り過ぎていて大変窮屈であり、これはアントンKの好みではない。機関車前面のガラスの映り込みには、PLフィルターが有効なのか。もっとも電化区間では、機関車をここまで大きく撮り込むことは無理だろうから、撮り慣れていないと言ったらそれまでだが、長年撮っていてもダメダメな部分が露呈してしまった悪い例。

しかし客車を牽くレッドベアDF200。これは魅力的には違いない。

 

 


阪和線の103系電車

2016-07-24 20:00:00 | 鉄道写真(EC)

所用で関西に行った際、立ち寄った阪和線。朝から快晴だったので、始発に乗って南下してみた。関西には、今となっては貴重になりつつある国鉄型の電車103系や201系が現役で走っている。大阪環状線にはもちろん、沿線の阪和線や奈良線からも乗り入れていて、中々華やかに思った。

久しぶりに、先頭車のかぶり付きで沿線をチェックしながら、昔貨物列車やゴハチ牽引の列車を撮影したポイントを思い起こすが、さっぱり記憶が戻らない。それほど沿線は変貌していて、どこもかしこも都市化の波にのまれていた印象を受ける。関空までのアクセス快速223系に交じって、普通列車に103系が元気な姿を見せていた。阪和線の103系は、スカイブルーで統一されているが、やはりアントンKにはこの色、京浜東北線を連想させる。京浜東北線が103系の時代、沿線の東海道や東北線で、何度コイツらに食われたことか!しかし乗客としてお世話になった電車の中では非常に馴染み深い形式になっている。

張り上げ屋根になっていたり、顔つきが厚化粧に見えたり、スカートが付いていたりと、昔とは印象がかなり異なっていたが、乗車すれば懐かしいMT55の主電動機のモーター音は全く変わらなかった。JR西日本では、次形式も発表になっているようで、カメラを持った若いファンが記録に留めようとあちこちで見受けられたが、こうした日本を代表する通勤電車がいまだ現役で走っているのが、電車王国の関西であるところが、どこか歴史の継承を感じてしまう。電車ファンには決して外せないこの103系や201系、1日も長い活躍を期待したい。

2016-06          阪和線103系  Tc103-149x6連                熊取駅にて


ロクヨンセンの行方・・

2016-07-23 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

関東では、相変わらずパッとしない天気が続いている。この週末も不安定な天候でカメラを持って出かけるには少し億劫に感じてしまう。最近は、晴れだけが撮影日和とは思わなくなったが、どうしても気持ちがなえてしまうのは、この歳にしてまだまだ修行が足りないということか・・・

先日の総武本線。鹿島貨物を狙いに雨のモノサクへ行ってきた。モノサクとは、物井-佐倉間のことを差し、最近撮り鉄の間ではこう呼ぶらしい。オギサクというカメラ屋なら馴染みだが、モノサクという呼び名は、中々イメージが湧かない。何でも頭文字を短くくっつけて簡略化して呼ぶ言い方が、今の若者言葉なのだろう。店員とのやり取り、TVアナウンサーのイントネーション、どっかおかしくないか?日本語の進化?いよいよアントンKもついていけなくなった。

このモノサクは、総武線の中でも特に有名な撮影地だろう。それこそ天気の良い日には、撮影者で賑わうだろうが、今日は誰もいない。のんびりとした空気に満たされていた。山の機関車であるEF641000番代が総武線を鹿島まで走る姿は、本来アンマッチのはずなのに、数年に渡りダイヤ改正のたびに担当機関車が入れ替わり、今では違和感が無くなったのはどうしたことか。言葉も呼び名も認知されれば当たり前のごとく使用されるのと同じ。何でも有りの世の中に相応しい姿と言えるのかもしれない。

2016-07           1094レ  EF641019                    JR総武本線/佐倉-物井


伝説の上野駅

2016-07-20 08:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

少しの緊張と大きな期待を胸にここ上野へ向かう。その日の夜行で撮影に出かけるためだ。乗車する列車よりも大分早くホームに立ち、次々入ってくる長距離列車達に目を向ける。ここでしか味わえない雰囲気が何とも心をわくわくさせ、この時点でもう心の旅が始まっている。

写真はそんな日の夜、ホームに三脚を立てバルブ撮影した特急「ひばり11号」。この時は何の想いもないはずで、ただ撮影出来ることを楽しんでいたと思うが、こうして四半世紀以上の時間が経ってしまうと、こういった何気ない光景が懐かしく感じてしまう。

隣のホームには発車を待つ20系が見え、それだけで旅情を誘うのはどういうことか。線路端に無造作に置かれている「やまばと」のヘッドマークは、やはりクハ481のボンネット用のもの。最近、こんな在り来たりの光景が懐かしく感じてきた。

1978(S53)-05-20   1022M  ひばり11号  Tc481-101       上野駅