アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

赤川仮橋のこと

2013-10-30 19:40:14 | 鉄道写真(EC)

城東貨物線の淀川にかかる「赤川仮橋」が今月いっぱいで廃止となるらしい。

後にも先にも、一昨年の震災の年に一度きりしか訪れたことがない。なかなか趣のあるトラス橋の片側が、木の板を張った人道橋になっている。列車が近づいてくると、振動と騒音で結構迫力があり、鉄チャンには楽しいポイントであった。全国でも、このように同じトラス橋の中に人道と鉄道が混在している橋は珍しいのではないか。あらゆる事がマニュアル化され規律化されていく世の中で、こんな風情が残っていること自体が奇跡に近い。このゆるい雰囲気が今でも印象に残っている。ユニークな鉄道名所がまた一つ消えていくことは寂しいものだ。

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2011(H23)-12-29   単4071レ  EF81142            JR貨物/城東貨物線

 


甲種回送でヘッドマーク付き

2013-10-27 15:57:28 | 鉄道写真(EC)

広島区イベントPRのHM付きの同じような写真が続いてしまっているが、定期貨物列車にPR用ヘッドマーク取り付けは、今やこの時期の恒例となった。そして毎年楽しみの一つになっている。今年は、EF6627のように両エンドにHMを取り付け気のきいた計らいで大変撮影するには助かったが、片側のHM取り付けだと、いつもは中々難儀なのも事実。EF6627のほか、EF81716及びEF67101にもHMを取り付けたとあった。先日の北陸遠征の際、運よくEF81の方は撮影できたが、さて、来年はどのようになるのか、気が早いが今から楽しみになっている。

普段見られないヘッドマーク付き列車ということで、過去に走ったもので忘れられないものの一つは、「つくばエクスプレス」のTX2000系の新製車回送の時に取り付けられたものだ。甲種回送だから、限られた特定の列車に、HM装着とは非常に珍しいと当時は思ったもの。それも、牽引機関車が変わっても、しっかり装着していたから大したものだと感じていた。それに色合いといい、中々センスのあるデザインのHMで、関係者の意気込みや力量が伝わったようにも思う。少なくとも最近の「やっつけ」ともとれるHMのデザインよりは一線を画しているのは間違いないところだろう。

写真は、そのTX2000系の甲種回送のシーン。金谷で撮影後、何となく追いぬいてしまい再度撮影出来た時のもの。撮影ポイントがわからず、どさくさ写真だがご勘弁。今は亡きPF1059だが、全面のブルーとHMのブルーがマッチしていて、黄色とのコントラストも似合っていると感じるがどうだろうか?

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2008(H20)-06-01  8862レ TX2000系 甲種回送  EF651059(HM付き)  JR東海/東海道本線:三島-函南

                                    Nikon D300  AF-S  Nikkor  70-200mm f/2.8G I

 


大幅遅延のEF6627~HM付きで捕獲

2013-10-26 12:58:03 | 鉄道写真(EC)

季節外れの台風の接近で、またまたダイヤが乱れてしまった東海道スジ。台風の動きが遅いのか、なかなか雨も止まず風もおさまらない状況の中、約6時間遅れでEF6627が新鶴見に帰ってきた。吹田区のカマを帰ってきたというのは可笑しいかもしれないが、ここ数日、コイツを追っている訳でもないのに撮影の機会が何かとがあるので、愛着が湧いてきてしまった。 雨に降られながら、場内信号の変わるのを待ち、結構寒くてもう帰ろうとした時、ゆっくりとした足取りでやってきた。何と未だにHM装着であった。本日広島ではまさに催しているだろうに、今年は随分と長く装着されている。明日以降もそのままなのだろうか・・・

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2013(H25)-10-26   遅1096レ  EF6627        JR東日本/東海道本線: 新鶴見

                        Nikon D7100  AF-S  Nikkor 300mm f/2.8D                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                


ケント・ナガノ~ブルックナー新時代

2013-10-25 07:59:51 | 音楽/芸術

このところ数週間、ケント・ナガノによるブルックナーの第8番を集中的に聴いている。聴くといっても、本来の聴くとはかけ離れていて、移動中が大半、自室ではながら聴きがやっとのところだが、それでも、ほぼ毎日耳にすることで、何か伝わるか、何が言いたいかが分かればと聴いてきた。

ナガノのブルックナー第8といえば、少し前に新譜として発表され、ファンの間では話題となったCDである。このCDの最大の特徴は、前回のビデオ録音では、一般的な第二稿を使用していたのも関わらず、今回は、1887年版、つまり初稿での演奏に変わった。それも今までの初稿の演奏では聴いたことのないくらいの遅いテンポに変わっていた。これの是非については、好みの問題であり、ここでは深く触れないが、言えることは、この長大な楽曲にはマッチした演奏であると言えるのではないか。それよりも気になるのは、ナガノが醸し出す独特のトーンの方だ。これは、それまでの、第3や第4、あるいは、第6番のCD演奏でも感じたことだが、曲の解釈の中の和音の響かせ方が独特で、これがブルックナーに合っているのかということばかり気にかかってしまう。アントンKは、朝比奈世代の人間であり、朝比奈に開花され、朝比奈に教わり歩んできたからかもしれないが、いわゆるそれまでの演奏との違いを肌で感じる。楽譜に忠実に愚直に、ffは全てffで!不器用な譜づらからの田舎くさい音色、これこそブルックナーと感じてきたものとは違う。言葉が適切かどうかわからないが、洗練された几帳面な現代的なブルックナーとでも言うべきか。

2年前、上野で聴いたナガノ指揮バイエルン国立管のブルックナーの第9番と、「テ・デウム」の時もそうだった。素晴らしく丁寧で綺麗で、柔らかい音色に舌を巻いたが、果たしてこの楽曲にこの音は?と疑問符がついたことも事実だった。世の中、さらに変化が加速する中、クラシックの演奏スタイルも時代とともに変化して当然だが、中々それに着いていけない自分自身がもどかしい。


EF6627(HM付)最後の上京か!

2013-10-23 19:57:59 | 鉄道写真(EC)

「ニーナ」などと呼ばれ、今や日夜熱心なファンに追いまわされ、行くところ撮影者の絶えることのないEF66の中ではトップスターの27号機であるが、今月になってイベントのPRを兼ねたHMを取り付けているのは周知の通り。広島で毎年開催されている催しは、今年は10月26日(土)に予定されており、通常だと、およそ一週間前にはHMは外されていた。今年はもう撮影の機会がないと諦めていた矢先、今朝起きぬけに見た掲示板が「5076レで上京!」と告げていた。この時代、ネット情報がないと撮影もできないのかなどと半ばふて腐れながら準備をして出掛ける。

朝は、いつものように川崎界隈で5076レを待ちかまえ撮影を終えたが、折り返しの2089レは、今日は本線経由であることをこの界隈の主であるJ氏に教授頂き、時間を見つくろって出撃することにした。本線経由もさることながら、やはり2089レは、コンテナが綺麗に統一されている編成であることが魅力的だ。これを夏の迂回運転に続いて東神奈川で撮りたいと思い現場に急行した。天気は、今にも泣き出しそうと思いきや、薄日が指したりと不安定な日和ではあったものの、撮影条件は、以前の夏場来た時より良いかもしれない。今日は、編成の最後尾は無視して、編成美がわかるように前回よりも横がちにフレーミング、カマの角度を3パターン想像して待機した。同業者は、自転車でやってきた高校生の一人。三脚にカメラを一台セットして同じように待ったが、その彼は、セットしたカメラにスマホを当てて、何回も調整を繰り返しているので、何をしているのか尋ねると、カメラの水平をスマホで見ているのだそう。確かに水準器のようなものが画面に写っていた。やはりこの時代、スマホで何でも済ませる時代なのか?

そうこうしていると、ほぼ定刻にEF6627はHMも誇らしげに姿を現した。被る心配もなく、ゆっくりと堂々と目の前を通過して行った。長年撮影しているから、形態云々言いたいことは切りがないが、現代の若い機関車ファンがアイドルを追いかけるごとく、このカマを追う気持ちが少しわかったような気がした。

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2013(H25)-10-23   迂2089レ EF6627 (HM付き)       JR東日本/東海道本線:東神奈川-新子安