アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

豪雪と闘う165系の雄姿

2022-01-31 17:00:00 | 鉄道写真(EC)

好きな車輛を色々な場面で撮影する。ある程度撮影回数が増え、画像も選り好み出来る状況になってくると、益々大胆にカメラを構え、より理想に近づけるように構図も変わってくる。アントンKの場合、古くはED16で開花し、EF58にも応用した。しかしまだまだ思考は未熟で、やはり一つの型にハマった写真を量産することで、当時は満足していた。

時代が進み、デジカメの時代になると、さらにその思考はやりやすくなったと思われる。フィルム時代と比べれば、失敗は圧倒的に少なくなり、後処理で何とでもなってしまうのだから。今年は、そんな想いを再び思い出して、カメラを持ち出そうと思っている。興味の沸いた路線にも出来るだけ足を運びたいのだ。消滅する車両ばかり追うのではなく、自分の好きな、撮りたいと思える車両たちをしぶとく追い求めていきたいのだ。

物心ついた時から、いつもそばに感じていた165系急行型電車。2000年に入り消滅していくまで、いつも撮影の中心にいた車両でもあった。どのくらい165系を好むファンの方々が存在しているのか不明だが、今後少しずつ、このブログでも掲載していこうと思っている。今回は、吹雪になって視界がほとんど利かなくなった状況で突然やってきた急行「赤倉1号」。この時は全く音が聞こえず、近くの踏切でさえ無音だった記憶がある。マニュアルフォーカスで、露出は山勘。一コマシャッターを切るのが精いっぱいの状況だった。今のデジカメは、こんな悪条件にどれだけ耐えうるのだろう。とても興味がある案件だ。

1997-02-15  311M 赤倉1号    JR東日本/信越本線:黒姫-妙高高原にて


時を越えて走れ!Forever Blue Train~EF65P

2022-01-29 16:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

鉄道車両の有料撮影会が各地で開催されるようだ。今月も元東京機関区のあった現在の電留線を利用して、歴代ブルートレインのけん引機関車を並べて撮影会があった。古くはEF65P型電機に始まり、EF65PF型そしてEF66型まで、三代に渡る寝台特急けん引機による晴れ姿を拝むもののようだ。いよいよ国鉄電機もお先が見えてきてしまったこのタイミングでの撮影会は、瞬く間に予約が埋まってしまったと聞く。どんなファン層が出向いたのか興味が沸くが、アントンKはと言えば、もともと撮影会なるものは苦手で、鉄道車両は、走っていてナンボ、という感覚が未だに染みついている。車両そのものから来る美的感覚よりも、一つの列車から漂う情感や郷愁を重んじてきた。目的の列車の通る区間に出向き、数々のシーンを写しとめてきたのも、そんな想いから来ている。しかし最近では、こうして古い過去の画像に触れる機会が増え、残された画像から浮かぶ心に焼き付いた情景がとても貴重で懐かしく感じているのだ。

そんな事を想いながら、今日はやはり東海道ブルトレの写真を掲載しておく。アントンKがまず夢中になった東海道の寝台特急群。まだカメラそのものも駆け出しの未熟画像だが、想いは今より数倍大きかったはず。明らかに露出不足で、おまけに京浜線が並走してきている。きっと焦りまくったことだろうが、半世紀近く経った今、こうしてネットで画像が蘇るなんて誰が考えるだろうか。

1976-09-25  3 列車 EF65 540  はやぶさ     東海道本線:新橋-品川


巨大ターミナル新宿駅の印象~EF60他

2022-01-28 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

東京で生まれ育ったアントンKでも、あまり馴染みのない東京のターミナルは多い。

学生時代は、通学の要として常に利用していた渋谷駅。それこそ昭和時代の渋谷は、独特な雰囲気があり慣れ親しんでいたためか、今にして思えば意外と好んでいたかもしれない。それに比べて新宿駅は、昔からよく分からないまま、ここまで時間が経過してしまっている。京王や小田急など、身近な私鉄も乗り入れ、もっと行き来出来たはずだが、当時から人の流れが物凄く、若いアントンKでも辟易としていたようだ。常にコンコースはどこかで工事していて、いつどこを通っても通路や店が代わっていたイメージが残っている。東京一の乗降客数を誇る新宿は、今も変わらないだろう。ここ数年、まともに街を歩いていないから、ますます近づけない街になってしまった。

そんな昔を思い出しながら、昭和の新宿駅の写真は掲載しておく。すでに中央線には、201系電車がデビューしている時代だが、画像にはオレンジの101系、103系が見え、飯田町まで入っていたEF60の貨物列車の姿まで確認できる。この時は、巨大ターミナル新宿に向かって、いくつも線路が交錯して、その景観に感動した記憶が残っている。絶えず変わる信号機を見ながら、入れ替え中の貨車が行き来する光景は、まさに良き国鉄時代の残照のように映る。

1982-02-08 代々木駅にて

 


編成美が魅力の列車たち~EF65

2022-01-27 17:00:00 | 鉄道写真(EL)

昔から鉄道写真の醍醐味は、編成美にあるものと思っていた。ブルートレインを代表とする寝台列車や、日中走る特急電車でさえ10両以上の車両を連ねており、写真にすると迫力があり、まとまり易い構図で撮影出来ていた。しかし近年では、そうした花形列車たちは姿を消し、列車編成も短編成化していったため、写真にした時の構図そのものを見直さざるを得なくなってきている。何をどう撮るのか、という写真の基本をもう一度見直すことで、アントンKの場合は、昔より考える構図の幅が大きく広がったと思うが、好きで撮影している以上、出来ることならその時の現場での気持ちに逆らいたくはない。編成美を感じられるような列車には、そんな最良のポイントを選びカメラを構えたいのだ。

現在、編成美を感じられる格好の被写体は、ブロックトレインと呼ばれる貨物列車たちだろう。トヨタのロングパスエクスプレスに始まり、西濃や福山通運など、専用のコンテナを連ねた編成は実に美しい。今後もさらに増発する可能性だってあるこれらの列車たちは、大袈裟に言えば、かつてのブルトレを彷彿とさせ、全国数々のシーンで撮影意欲が沸いてくる。この時代にちょっと嬉しい列車たちなのである。まだ出くわしたことのないような、美しい編成美を狙って、今後も線路端に立てたらと胸を熱くしているのだ。

掲載写真は、記事とは外れてしまったが、以前高崎線を走っていたセメント列車。専用貨物ではないようだが、ホキを連ねた編成はやはり美しいものだった。

1989-03-11         EF65 515      JR東日本/高崎線:岡部-本庄           


オメガカーブで見た国鉄型電車~115系

2022-01-26 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

1月もはや終盤となり、あっという間に立春を迎えそうな勢い。毎日コロナの数字に踊らされ、どこかイライラが続き落ち着かない。今はじっとこらえるしかないのか?冬晴れの青い空とは裏腹に、心はドンよりとうな垂れている。

今年は各地で降雪があり、いつになく雪景色を楽しもうと考えていたのに残念だ。せめて見通しだけでも立てられたら、随分気持ちが変わると思うのに、こればかりはどうにもならん状況か・・・

上越線、それも谷川を越えて新潟県側の豪雪地へ行った時の画像。訪問は正確には2回目だが、1回目は訳も解らず来るものを撮影していただけであり、この時は目的を以って行動していたはず。その目的は、谷川の主であるEF16の撮影と、余命が少なかった181系「とき」の記録だった。山特有の猫の目天気に悩まされ、あまり撮影ははかどらなかった思いがあるが、1/25000の白地図でみた上越線の線形そのものが、目の前に広がり、その雄大さに感動した想いがある。そんな大きな弧を描いた線路を見慣れた115系が力強く通過していく。新潟ローカルもいつの間にか70系から115系1000番台に置き換わっていたのであった。まだ新車の範疇で、冷房準備工事車が懐かしい。

1979-02-12  728M  Tc115-1045     上越線:岩原スキー場前ー越後中里