アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

上越特急「とき」

2016-08-31 12:00:00 | 国鉄時代(カラー)

古い画像のデジタル化を進めているので、その中から1枚。

もう40年前の写真になってしまった181系による特急「とき」。始発の普通電車を乗り継いで駅から徒歩でここまで来たと思われる。当時は友人と二人で同行することが多かったが、その友人は今で言う「音鉄」だった。大きなテレコを担いで電車に乗り込み、言葉を交わすことも無く、電動車のユニット部分を陣取り録音を開始。ひたすら走行音に集中して乗車していた。だからかわからないが、今でも結構走行音とか、通過音には自分でも拘りが出来てしまっている。

掲載写真は、L特急として毎時走っていた特急「とき」。この時はまだ後継の183系がデビューする前だから、まさに上越特急のクイーンとして181系は君臨していた。今にして思えば、481系よりもボンネットが大きく長い形状は今見てもカッコ良い。中央線の「あずさ」と共通運用のためか、運転室上のライトは撤去されてしまったが、中里のループ線を突っ走る姿は魅力的だった。

原版がネガカラーだからか、粒子が荒くて見苦しい。色のバランスも崩れてしまっているのが残念だ。

1976-02-22    2007M   とき7号   Tc181-45    上越線/越後中里-土樽にて


583系 あいづ

2016-08-28 08:00:00 | 鉄道写真(EC)

今年の夏は、国鉄色の485系特急型電車が引退した。ここ数年相次いで国鉄時代の車輛達の引退が進んでいるように感じるが、JR化されてから今年で29年。車輛たちの寿命を考えるとそろそろ引退のタイミングなのだろう。走っているのが当たり前だった車輛たちは、消滅して初めてその存在感に気づき、自分の中で大きくなっていくように思われる。

今や485系と人気を二分している、これまた国鉄型特急の583系電車。最後の6両が孤軍奮闘で頑張っているが、これだっていつ「引退」の二文字がやってくるのか判らない。最後の最後までエールを送ってやりたい気持ちだ。

写真は、今年も運転された磐越西線を走った快速「あいづ」号。5年前に撮影したもの。今年は行かず仕舞い。ファンが殺到して大変なことになっていると連絡を受け、自然と足が遠のいてしまった。

2011-06     583系 あいづ              JR東日本/磐越西線


いすみの夏

2016-08-27 09:00:00 | 鉄道写真(私鉄)

早いもので夏休みも終わりに近づいてきた。今年も終わってみれば猛暑だったように思うが、昨年と比較すればそうでもなかったらしい。今年はとにかく不安定な天候が続き、どこへ行くにも気が気ではなかった印象だった。強い日差しが入れば、突然真っ暗になりゲリラ豪雨となる。日本の夏の印象も今後変わって行くのかもしれない。

黄色いメルヘンチックな気動車の走るいすみも夏の終わり、子ども連れの家族で賑わいを見せていた。最近では、誰もが鉄道にカメラを向ける時代。ひと昔前の景色の中、ゴトゴト単コロが入線する。

この駅も今は静かな秋を迎えていることだろう。

2016-08   いすみ鉄道  国吉駅にて


アーノンクール最後の録音

2016-08-24 12:00:00 | 音楽/芸術

指揮者アーノンクールが亡くなってはや半年が過ぎようとしている。(1929-2016  86歳没)

この訃報を耳にする前から、アーノンクールがベートーヴェンの交響曲の録音を開始したらしいとの情報があったが、全集を完成させることもなく天に召されてしまった。アントンKは、あまりこの指揮者については良く知らないし、実演もとうとう一度も聴くことなく終わってしまった。ただ、数々の実演のライブ演奏や、CDに触れ、とにかく一筋縄ではいかないあくの強い個性的な解釈の指揮者という印象をもっていた。

アーノンクールが、昔ウィーン・フィルを引きつれて来日し、その時のライブをテレビで見たことがある。確かモーツァルトの35番と、ブルックナーの5番だったと記憶しているが、その個性的な演奏にテレビにくぎ付けになってしまったことを思い出す。モーツァルトにおいて、譜面の改変、そしてアタックの多様。これは凄い指揮者だと直感したものだ。一時は色々と録音をあさって聞きかじったこともあるが、どうもアントンKには、指揮者アーノンクールのワザとらしさとでもいうのか、作為的な解釈が鼻につき(耳につきか?)飽きてしまう感覚になった。実演も聴かずして結論づけるのも良くないが、実演を聴くことでその印象も変わったのではないかと思うと残念に思えてならないのだ。

今回の話題にあげるCDは、そんなアーノンクールの生涯最後とされる録音。ベートーヴェンの第4と第5だ。

やはり期待に違わず、相変わらずの個性的な演奏が繰り広げられている。そしてどちらも無機質でクール。作曲者ベートーヴェンの「心の叫び」は聴き取れなかった。実に表面的で、突然のフォルツァンドも、意味のないピアニッシモも、浅く気持ちが通わない。そしてマニアの間では話題となった、第5の終楽章のコーダのテンポ。どういう意図があるのだろうか。素人のアントンKには全く判らない。こういう演奏を聴くと、譜面を信じて忠実に演奏することを常に心がけた朝比奈隆の演奏が懐かしく思えてならない。そんなに効果を意図しなくても、どれだけ心から感動できただろうか。変に難しく考えることで、本来楽曲の持っている大きさが殺がれてしまっているように思えてならない。だから、音楽は面白いとも言えるのだが・・・

ニコラウス・アーノンクール指揮

ウィーン・コンセルト・ムジークス

ベートーヴェン 交響曲第4番 変ロ長調 OP60

                   交響曲第5番 ハ短調 OP67


EF65の面構えは・・

2016-08-21 11:30:00 | 鉄道写真(EL)

EF65が続きます・・・

アントンKは、EF65についてどちらかと問われれば貫通扉のついたPF型の方が好み。以前にも書いたと思うが、PF型でも初期ロットタイプの切り文字ナンバー&通風孔付きの面構えが好みだ。もちろんスノープロウは必須のパーツ。寒冷地型としてデビューした機関車は、やはりそれなりの装備をしていてほしい。だからついでになるが、最近原色に戻った2139号機の外観は頂けないと思っている。(まあこの最終ロット機は、耐寒耐雪構造を省略したゴハチを淘汰するために製造された機関車だから比べるまでもないが・・・)

写真は、夏の高崎線を上る急行貨物列車牽引のEF651038号機。夏の早朝は、晴れていれば日の出直後素晴らしい斜光線が車体に入りそそられる。この日も絶妙な角度で太陽が顔を出したので、中々普段は撮らない縦位置ドアップで撮影した。順光線にも多々あるが、よりサイド光に近い方が被写体がドラマティックに浮かび上がることを知っておいて頂きたい。

1997-07-06      5072レ  EF651038        JR東日本/高崎線:北鴻巣-吹上にて