古い画像のデジタル化を進めているので、その中から1枚。
もう40年前の写真になってしまった181系による特急「とき」。始発の普通電車を乗り継いで駅から徒歩でここまで来たと思われる。当時は友人と二人で同行することが多かったが、その友人は今で言う「音鉄」だった。大きなテレコを担いで電車に乗り込み、言葉を交わすことも無く、電動車のユニット部分を陣取り録音を開始。ひたすら走行音に集中して乗車していた。だからかわからないが、今でも結構走行音とか、通過音には自分でも拘りが出来てしまっている。
掲載写真は、L特急として毎時走っていた特急「とき」。この時はまだ後継の183系がデビューする前だから、まさに上越特急のクイーンとして181系は君臨していた。今にして思えば、481系よりもボンネットが大きく長い形状は今見てもカッコ良い。中央線の「あずさ」と共通運用のためか、運転室上のライトは撤去されてしまったが、中里のループ線を突っ走る姿は魅力的だった。
原版がネガカラーだからか、粒子が荒くて見苦しい。色のバランスも崩れてしまっているのが残念だ。
1976-02-22 2007M とき7号 Tc181-45 上越線/越後中里-土樽にて