アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

思い出の撮影会にて

2019-04-12 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

今までに、アントンKは機関車撮影会に行ったことが何度かある。国鉄時代を含めても数えるほどしか行かなかったのは、やはり鉄道撮影は、動いていて何ぼと言った考えを持っているからで、被写体から伝わる動感を現すには、動きがないと画像から表現出来ないと考えているからだ。もちろん、駅停車中の車両の表情、またはバルブ撮影も動いてはいないが、動感とは別の魅力がそこには生まれていると思っている。

撮影会は、あくまでも作られた会場でカメラを向けるイベントとして捉えるべきだろう。車両たちが普段の表情ではないと考えられるからだ。旗を付けたり、ヘッドマークを装着してスペシャルな光景を楽しみ、カメラに収めることも否定はしない。それで満足するのなら大いに結構だと思っている。アントンKは、昔からこの点は歪んでいて、心からは楽しめないでいたが、残された画像よりも、友人達とワイワイ言いながらこういったイベントに参加し、楽しい時間を過ごした思い出の方がいつも勝ってしまうのだ。

今回は、そういった過去の撮影会から1枚。この年はEF5861の御召列車が走った年で、その余韻がまだ残っているタイミングで行われた撮影会だった。御召直後に国府津電車区で、そして暮の12月に東大宮の電留線でもう1回と短期間にロクイチの撮影が2度も楽しめた訳だ。掲載画像は、2回目の撮影会のもの。EF5861も御召直後の輝きは薄れてしまっていたが、ゲストにもう1台の虎の子EF5889が参戦していて花を添えていた。

昨年何年か振りでEF5861を夏のイベント会場で拝むことができたが、この当時の撮影会は、あの時の切羽詰まった、ヒリヒリするような時間の中の撮影とは正反対の、のんびりとゆっくりした空気が流れていたように記憶している。もちろん昭和時代であり、時間の流れ方、概念そのものが変化しているのだと思う。アナログ一辺倒のあの時代がとても懐かしく感じる。

1984-12-08    EF5861&EF5889撮影会   東大宮にて