アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

桜の青梅線にED16を追った日々

2019-04-07 11:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

都内をはじめ関東地方は桜の季節になった。桜を見て思い出すのは、暖かくなった気候とは裏腹に辛く悲しい出来事の方が多い。満開なのはほんの数日と限られて、別れを惜しむことなく、すぐに無情にもチラチラと散り始めてしまう。そんな桜とダブらせて色々考えてしまうらしい。「田園」の2mov.が頭にこだまし、離れなくなったかと思えば、シベリウスの暗く冷たい世界が心に突き刺さる。さすが春だけに支離滅裂だ・・・

桜を絡めて1日撮影に明け暮れてきた。何だか久しぶりに気持ちの入った撮影が出来たようで嬉しい。思った通りの桜が出迎えて、撮影だけに気持ちを集中し、同業の方とたわいのない会話を交わして時を過ごす。日常からかけ離れた時間こそ、贅沢な時間だと身をもって感じた瞬間が多々訪れた。鉄分補給ならぬエネルギーチャージでまた明日を乗り切ろう。

毎年この時期は、桜の青梅線によく行っていたことを思い出す。鉄道車両主体に撮影してきたアントンKではあるが、美しく咲き誇る桜を絡めて撮影したいと最初に思ったのは、青梅線の桜と古武士ED16だったかもしれない。1983年に引退していったED16だから、今にして思えば桜とのチャンスは限られていたが、桜と茶色く厳ついED16とのコントラストは絶妙に感じて、時間を見つけてはよく出向いたものだった。掲載写真は、そんな時代のものから1枚。古里の桜は当時ファンには有名だったが、開花状況などの情報は調べようがないから、行き当たりばったりとなる。現在の事を思えばファンなどほとんど見当たらず、のんびりと花見に興じながら撮影を楽しんだ。

1981-04-18     5183ㇾ   ED165    青梅線:古里-鳩ノ巣