いつものような正月を迎えて、そしてまたすぐに日常に戻る。最近はこの繰り返しであったが、今回は違った。昨年暮れになって、身内の入院騒ぎ。あっという間に除夜の鐘を聞き、正月休みも、普段よりさらに味気のないものとなった。まあ、近年正月らしいなんて中々味わえないでいるから、別に気にもならないが、こうあっさり感じてしまうと、これはこれで少し寂しい。しかし、この在り来たりの日常の日々がいかに大切か、貴重な時間なのか思い知らされる。2012年、平成24年念頭にあたり、こんなことを思ってしまった。
掲載写真は、一度チャレンジしたかった、生まれたての光の中の機関車の横顔。機関士がシルエットになっているところがポイントだ。とにかく、架線より低い位置に太陽があるときに、機関車と組み合わせたいと常々考えていたが、思いのほか難しいことがわかった。撮影地の選択はもちろんだが、日の出から秒刻みで刻々と角度が変わる太陽の位置を気にしながらの撮影は、順光線場所を選ぶより困難に思えたが、とても新鮮であったことも事実である。冬の朝日は、日の出から一気に空が焼けてとても神々しく、一番好きな時間だ。この空気感と、機関車とを組み合わせたかったが・・・