アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

我が青春の1ページ・・~EF65P型「さくら」

2020-08-30 15:00:00 | 国鉄時代(カラー)

鉄道ファンなら誰もが一度は憧れた、ブルートレイン。アントンKも御多分に漏れず、東海道線の夜行列車には、いつの時代も憧れがあり、鉄道写真の中でも自分の中では別格な扱いだった。常に機関車はヘッドマークを掲げ、重厚な客車が連なる姿は、写欲も注がれ、撮影計画のいつも中心にいたことを懐かしく思い出す。

今では、愛孫にブルトレに乗せてくれ!とせがまれても叶えられず、まさかこんな想いをするなんて思いつきもしなかった。アントンKは何度かの東海道ブルトレの乗車経験もあるが、世代を越えて乗車し、流れる車窓を横たわりながら過ごす贅沢な時間、特別な空間を一緒に味わえず本当に残念に思う。晩年の「富士・はやぶさ」に乗車し、東京から約1時間ほど録音したものの中から、車内放送が始まる合図の鉄道唱歌のオルゴールを聞かせても、まだ理解できないだろうな~

夏休み、初めて関西への鉄道撮影旅行からの帰り道。ちょうど九州ブルトレの発車時刻と重なりホームでスナップしている。一番手の「さくら」は16時30分発だから、発車時刻が迫り慌ただしい12番線。よく見ると、大きなラジカセを持ったお若いファンがEF65P型の周りに群がっていた。自分もこうだったと、微笑ましく感じてしまいシャッターを切っている。このアナログさが昭和の誇り。アントンKの原点もここにある。

1975-07-30  1ㇾ  EF65509     さくら    東海道本線:東京駅12番線ホーム

 


デジタルカメラで初関西遠征~EF66ブルトレ

2020-08-29 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

デジタルカメラで撮影するようになってから、はや15年が過ぎた。もちろんそれまでは、フィルムカメラにカラーポジを装填して撮影を楽しんだのだが、当時デジタル撮影は、予備的な感覚で、かなりフィルムカメラと共存して使用していた時期があり、その期間は思いのほか長い。アントンKにとって、デジタル導入への気がかりな点は、撮影した画像の管理面、要するにパソコンを介してデータとしての管理が不安であり心配の種だった。現在も大して変わらないが、PCの扱いは不得意であり、見よう見まねでここまでやってきた。今でも何となく不安であることには変わりないが、トータルに趣味として考え楽しむ場合、デジタルカメラでの撮影で満足できると思えるようになった。知れば知るほど奥が深い事に気づかされ、フィルムの時代の延長線上に新たな分野が加わった感覚で、最近では撮影している。

掲載画像は、デジタルカメラを初めて手にして撮影した時代のもの。2004年の秋のことだった。それまで所有しているレンズを生かすため、ニコンD100という中級機を使い始めて、自分なりにテストを繰り返し、使いこなせるのか判断していた時代だ。幸いこの業界の友人も多く、プロとして活躍している親友も多かったので、率直な意見を聞けたことは良かったと思う。素直に周りの意見に耳をかけ向けてしまうアントンKだから、本格的デジタル導入は、その後3年も先という結果が残っている。昨今のデジタルカメラ業界は、年々生産が縮小し今年のコロナ騒動でさらに大きな影響を受けてしまった。カメラの性能で考えたら、飛躍的な向上を遂げ、もうこれ以上はないのでは?と思わせるほど。少なくとも、アントンKには、これ以上のカメラは使いこなせないし必要ないだろうと思っている。世はミラーレスへとシフトしていく様子だが、どこまで現行レフカメラにとって代わるのか興味が尽きないでいるのだ。

2004-11-13   34ㇾ  EF6648    あかつき・彗星 東海道本線:山崎付近


むかし見た「ぶどう狩り」号~70系旧型国電

2020-08-28 16:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

7月の長雨、それに8月の猛暑で野菜、果物の価格が高騰しているようだ。アントンKは、趣味活動で遠征する際、そこの土地の名物や生鮮野菜などを買って土産にすることが多い。最近では、道の駅なる便利な施設が全国的にあり重宝するが、昔は知らない土地で、地元のスーパーなどに入り色々と物色していた。相変わらず残暑続きだが、もうそろそろ何とかならないものか。スイカの時期を終え、大好きなソルダムも消えて、いよいよ桃やブドウの季節。今年は本格的な秋の味覚を存分に味わえるのか、少々心配している。

まだ鉄道模型を主体に楽しみ、写真の方は始めたばかりの頃、よく通っていた三鷹電車区に、見慣れないヘッドマークが付いて出区準備している70系電車を発見。呆然とたたずみ出区していく姿を見送った。「ぶどう号」と大きめなマークが誇らしく、カメラに納めたいという衝動にかられ、そのまま電車区の事務室を訪ね詳細を伺った。当時アントンKのような若造に対しても、丁寧に対応いただきご教示頂いたことは今でも忘れられない。今なお鉄道好きが日常化しているアントンKがあるのも、こういった過去の心温まる経験が起因しているだろうから、日々感謝を忘れてはならない。

で、撮影した画像が掲載写真となる。どうしてこの場所か?と今さら疑問をもつが、走行写真すら撮影経験のない頃だから、あくまで近場で済ませた感がある。やはりこの画像もお蔵入りだったもの。背景に写っている電車区をまたぐ歩道橋は、今でも存在しているらしいから、今度行って当時を偲んでみたくなった。

1975-10-17  9581M ぶどう号 Tc76036 4連 中央本線:三鷹付近

 

 


東京機関区出身のEF65PF~最後の活躍

2020-08-26 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

先日月刊誌で、EF65PFが東京機関区に新製配置された時代の記事を懐かしく読んだ。あれからすでに40年以上。アントンKの頭の中では、未だにEF65PFは「新しい電機」という誤った認識が残っているが、自分が石頭になっただけの話。もっと柔軟に物事考えねば・・・

EF65P型から65PF型にブルトレけん引機が変わったのが1978年秋で、新車1096~1116号機が東京区に配置されたが、現在でも最後の活躍を黙々とこなす機体が存在している。JR貨物の2096・2097・2101号機。JR東日本の1102・1103・1104・1105・1115号機。合計8台がこれに当たる。誰もが生誕40周年を越えた超ベテラン機関車ということになる。旅客会社の機体は、どれも整備が行き届いており、いつもピカピカな車体を我々に披露してくれている。また貨物会社の機体3台については、ここ数年で更新色から国鉄色への復活を遂げ、これまたファンの熱い視線を日夜を問わず受けている状況なのだ。

しかしこうしたEF65PF達にも、いよいよ具体的なカウントダウンが始まりつつあると容易に想像できる。新たな車両たちの入線や、ロールアウトした電機が次々と登場し現実味を増しているのである。お若いファンの方々には、東京機関区出身の65PFといっても、全くピンとこないのが当たり前で、過去の栄光にいつまでも拘ってもウザいと、切り捨てることだろう。が、彼等に出会った時、一瞬でも良いから昔のブルトレけん引機のことを心の中で感じてやって欲しい。アントンK爺は、記事を読んでそう感じたのである。。

折角だから、EF65PFのブルトレけん引時代の画像を掲載したい。現在も絶大なる人気を誇る1101号機のけん引する特急「富士」。P型の後、ブルトレけん引のために生まれた21台だから、本来の65PFの装備(耐寒耐雪など)は省略されて登場した。「富士」の丸型のヘッドマークも、今となっては懐かしく感じる。

1983-01-15  8ㇾ  EF651101     富士    東海道本線:藤沢-大船

 


古き良き時代の日常~EF58

2020-08-25 15:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

東海道線の荷物列車が、EF58からEF62に変更されるとの情報に衝撃を受け、それまでに撮り溜めた画像を確認しながら、気持ちを奮起させていた若き時代。あれほど当たり前に走っていた機関車が一気に引退するという衝撃と合わさるように、どうしてEF62が東海道線?というアンバランスさにも衝撃を覚え、今にして思えば国鉄時代における大変印象深い出来事だった。

機関車移行の前段階として、残されたEF58が下関一か所に集められて運用を開始していた頃、それまでのゴハチの番号への拘りは過去のものとなり、余命のあるカマが最後の力走を見せた。下関と言えば、関東から最も遠い地であり、そこからはるばるやってくるゴハチにエールを送るため、EF62に代わるまでの間、可能な限り線路端に立とうと思った若き日々。今回は、そんな中から1枚掲載してみる。

以前にも掲載し記事にもしていると思うが、アントンKにとって新子安は荷物列車の撮影に好都合だった。仕事の都合上、絶えず新子安には出入りしており、カメラさえあれば気軽に撮影出来た訳だから、今から思えば夢のような日常だったのである。この駅での撮影のために、バケペンの300mmを用意し、冬場の晴天日は特に気合を入れて臨んだもの。毎日のことだから、曇天や雨降り、また臨8111ㇾの運転日にも当たることもあったが、こんな時期でも、大勢のファンで溢れるようなことは無く、和気あいあいに撮影していた印象だった。掲載写真は、京浜東北北行に被られる瞬間を捕らえたゴハチの荷物列車。よくよく考えれば、この京浜東北線に至ってもE233系→209系→205系→103系と4世代も前の話なのだから、時間の経過に驚くばかりだ。

1984-03-06   荷33ㇾ EF58 138          東海道本線:新子安