長野で169系を撮影後、午後からは、高速道で一気に上信越~北陸~日本海東北道と北上する。連休初日にしては、道路は至って順調、全般に横風が強く走りにくかった程度で、後は予定通り山形を目指すことができた。途中天気が良ければ、あれこれと、寄り道を考えていたが、こんなときに限って予報は的中してしまう。北に向かえば向かうほど、厚い雲に覆われてきているので、あっさりと寄り道は諦め、そのまま山形を目指すことにした。
翌28日は、「あけぼの」の撮影に間に合うように起床。しかし、ここも天気予報通り、朝日は拝めずかなり暗い雲が垂れ込めていた。当然、鳥海山は見えず、今にも雨が降りそうな空気に包まれている。相変わらず海からの風が強く、かなり寒い。こんな状況なので、当初の予定より北上し、2021レは金浦でやることに・・撮影地には、朝連メンバーのH氏がすでにスタンバイされており、何とカマで草刈りをしているではないか!どんな状況でも前向きな彼には、いつも本当に頭が下がる。それに引き換え、この状況に半ばどうでもよくなっている自分が恥ずかしかった。
気を取り直して、まずは2021レの撮影をこなす。まだ5時台だからどうにもならないが、ISO1600での撮影となった。中々厳しい状況だ。いったい何時ごろ晴れてくるのだろうか?ここで、H氏は、予定通り鳥崎へ行かれるとのことで、この金浦を離れた。さて自分はどうするか?晴れれば迷うことなく鳥崎だが、曇りとなると9011レは、なるだけ大きく撮りたいと思っていたから、結局ここへとどまることにした。通過時間が迫る中、ゆっくり明るくはなってきているのだが、とても太陽までは出るに至らなかったので、接近戦カブリツキ構図で迎え撃つことに相成った。と同時に、北へ行けば天気の回復がより早いことがわかった。つまり、秋田以北なら晴れる可能性は高いと踏んで、ここで撮影後は、大館付近まで行き、再度撮影しようという気になっていた。
9011レは、ほぼ定時に結構な速度で通過していった。昔懐かしい(多分昔と同じもの)HMが掲げられていたが、やはり団臨とはいえ、6連の24系では見た目も短かく感じてしまう。ここに終結した20人ほどの同業者たちは満足がいったのだろうか。最後の最後まで、撮影構図が決まらず、アントンKの周りを三脚を持ってうろうろしていた連中がいたが、いくら同じ目的だとはいえ、撮影直前で擦り寄ってこられても、あまり気持ちの良い感じはしないのだ。仲間内でワイワイやるのも楽しくて良いのだが・・
撮影後、ゆっくりと車を出し空を見上げながら北へ向かう。途中道を間違えたため、多少時間のロスはあったものの、秋田の時点ですでに9011レを抜き去ったようだ。高速を降りて、何度か撮影しながら北上しても良いが、(実際に追っかけをしている同業者をたくさん目撃した)撮影回数より、確実に晴れると思われるところで1回撮影したいと思うようになり、しばらくぶりの糠沢まで行ってみることにした。ここはかつて好んでよく行った場所だから、ここで曇られたら、本望くらいの気持ちで行けばよい。結局、列車通過30分くらい前には撮影ポジションに立つことができ、予報通り、ここでは、晴れベースに天気は変わり、モチベーションもますます上がってきた。前面HMに光が入った写真が撮りたいという思いだけで、ここまで来てしまったが、通過10分前になって、目の前の青空バックに遊びたくなってしまい、「ぶらし撮り」の構図を探し始めた。かなりNGの確立が高い撮り方だが、遠路走ってきてそんな思いが湧き上がってしまったからには、チャレンジするしかないのだ。運転疲れも諸共せず、HMに集中しシャッターを連写する。まだ春浅い比内の空をバックに、厳しいヒサシ付のパーイチが飛び込んできた。「国鉄型パーイチ見参!」とでもタイトルしようか・・
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2013(H25)-04-28 9011レ EF81138 鳥海 JR東日本/奥羽本線:糠沢-早口
Nikon D300 AF-S 28-300mm f/3.5-5.6G VR
(トリミング有り)